2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17074008
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
清水 慶一 National Museum of Nature and Science, Tokyo, 理工学研究部, 研究主幹 (20154289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竺 覚暁 金沢工業大学, 工学部, 教授 (30064447)
内田 青藏 埼玉大学, 教育学部, 教授 (30277686)
野城 智成 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30239743)
後藤 治 工学院大学, 工学部, 教授 (50317343)
三上 喜貴 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70293264)
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Keywords | 技術革新 / 知識基盤化 / 経験蓄積 / フォーラム / 国際シンポジウム / バーチャル年表 / 放送大学 / 有機的連携 |
Research Abstract |
本特定領域は平成19年度に以下の実績を上げた。 【資料集積】本領域と国立科学博物館との連携による20世紀の日本の技術革新経験の収集・分析・継承(保存)について一連のシステムが確立した。(本領域研究の成果と連動し,日本の技術革新上重要な資料は最終的に国立科学博物館において確保される。) 【整理・分析】 1).理工学的アプローチによる重点研究テーマと連携体制が確立した。 「情報工学」,「知識科学」,「人工物工学」,「経営工」など日本の技術革学新に関する研究テーマが進展中である。特に,伝統技術の知識科学的分析手法が確立し,漆器、鋳物、紙、酒造などその一般化に向けての連携研究を実施している。また,XMLによる情報の統合化,人工物工学、経営工学的手法による技術革新要因の分析を行いつつある。 2).風土と技術革新の関係について比較が可能になった。 「台湾研究者との国際研究集会」を台湾で開き,日本の技術革新経験研究の成果が,途上国のこれからの技術開発の方向性分析において極めて有意であることが明らかになった。 3).分野横断的な技術革新要因の分析を開始した。 「レール製造技術」「鉄鋼製造技術」「非鉄金属」等の素材生産の技術革新研究が成果を上げつつあり,この結果を踏まえ,技術的要因の共通性についての分析を開始した。 4).リサーチ、コミュニティーが形成された。 国際シンポによって,先進諸国の技術革新との比較が可能となり,また,技術経営学(MOT),経営学など他分野との交流を行った。また,外部投稿も可能な研究発表会を開催することによって,技術革新に関する多様な研究との意見交換が可能となり,リサーチ、コミュニティーを大幅に拡大した。 【知識基盤化】 1).日本の技術革新体系化の取り組みを開始した。 体系化第一段階として,総括班が中心となり,放送大学での「日本の技術革新」の授業の準備と教科書作成を行っている。 2).知識基盤を形成し発信を開始した。 初の電気関連5学会が共同して作成する電気技術発達の総合的データ・ベース「卓越技術データ・ベース」の作成など,日本の技術革新に関する知識基盤となるデータ・ベース及びアーカイブが複数確立した。
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Research Products
(6 results)