2009 Fiscal Year Annual Research Report
生体の適応行動発現に対するネットワーク機能構造からの理解
Project/Area Number |
17075007
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
倉林 大輔 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 准教授 (00334508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神埼 亮平 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40221907)
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Keywords | 生物適応脳 / 昆虫微小脳 / 生物-機械融合系 / ネットワーク機能構造 |
Research Abstract |
本研究では,生物の持つ環境適応能力のうち,状況・経歴依存の行動選択課程について研究した.生物では,脳内神経回路などにおいて適応的行動を支える機能的なネットワーク構造の存在が予想されている.本計画研究では昆虫のフェロモン行動における神経生理学的知見と行動学的知見を踏まえて,相互作用ネットワークをモデル化し,その適応能発現メカニズムを解析した.平成21年度における主たる成果は以下の4点である.1.昆虫微小脳と,これによって直接制御される機械身体を持つ,完全自律型サイボーグ実験装置の実験により,定位行動における身体変容に対する適応系の時間的特性について明らかにした.2.サイボーグ実験装置により,昆虫神経系が発揮する適応能生成に係る機能構造について実験的知見を示し,神経活動と行動出力の関係を定式化した.3.遺伝子置換により化学応答を光応答に置換したカイコガ実験系の作成に成功し,正確な入出力連関の計測を可能とした.4.非線形振動子を用いた数理モデルにより,適応機能発現の根幹をなす長期応答及び定型行動生成のための機能的ネットワーク構造をモデル化した,以上,本研究では,フェロモン源への定位という問題に対して微小脳が発揮する適応能について,数理モデルによる解析とサイボーグ実験装置によるダイナミカルな応答計測によって複数の知見を得た.
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Research Products
(41 results)
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[Presentation] Millisecond Photoactivation of Bombykol Receptor Neurons Expressing Channelrhodopsin-2 Triggers Pheromone Searching Behavior in Male Silkmoths2009
Author(s)
Tabuchi M, Sakurai T, Mitsuno H, Minegishi R, Haupt SS, Shiotsuki T, Uchino K, Sezutsu H, Tamura T, Nakatani K, Kanzaki R
Organizer
Annual Meeting of the Association for Chemoreception Sciences
Place of Presentation
Sarasota, FL, USA
Year and Date
2009-04-23
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