2009 Fiscal Year Annual Research Report
微小技術を用いた人工染色体の細胞内移送,発現,分配の解析と操作
Project/Area Number |
17076013
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
松田 修 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 准教授 (00271164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今西 二郎 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (40112510)
伏木 信次 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (80150572)
中屋 隆明 大阪大学, 微生物病研究所, 特任准教授 (80271633)
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Keywords | 遺伝子導入 / 遺伝子改変 / マルチスケール操作 / 免疫療法 / サイトカイン / 再生医療 / 幹細胞 |
Research Abstract |
本年度は、マルチスケール操作によるEBV人工染色体の複製、維持、細胞内移送との機構をさらに解析を進めるとともに、EBV人工染色体を用いた、免疫療法を目的とした生体内遺伝子機能解析の一環として、IL-27やIL-28の生体内直接遺伝子導入を行った。その結果、これまで見出されていなかったIL-27の新規機能の解明や、IL-28の免疫応答誘導能の解明等の結果を得た。一方で、EBV人工染色体によるプライマリー細胞への高効率遺伝的改変技術を応用し、ヒトプライマリー細胞のリプログラミングに成功した。得られた細胞は、ALP陽性、幹細胞マーカー陽性で、in vitroで心筋細胞、神経細胞等への分化能を有し、またSCIDマウスに移植すると三胚葉由来のテラトーマを形成するなど、典型的な多能性幹細胞の性質をすべて有していたが、重要なこととして、導入したEBV人工染色体を完全に脱落させることに成功しており、また染色体もインタクトであると思われた。さらにこの多能性幹細胞に、EBV人工染色体を用いて種々の遺伝子を導入することにより、これまで幹細胞からの分化誘導が確率していない細胞系列への、新たな分化誘導の系を構築しつつある。このEBV人工染色体によるヒトプライマリー細胞からのリプログラミング技術、およびは、再生医療への応用のみならず、さまざまなマルチスケール操作の対象としても、有用であろうと考えられる。以上の結果は、細胞、臓器の自在な遺伝改変技術の確立、生体機能の構築・解析等につながり、システム細胞工学に大きく貢献できると期待される。
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[Journal Article] Early-stage blocking of Notch signaling inhibits the depletion of goblet cells in dextran sodium sulfate-induced colitis in mice
Author(s)
Shinoda M, Shin-Ya M, Naito Y, Kishida T, Ito R, Suzuki N, Yasuda H, Sakagami J, Imanishi J, Kataoka K, Mazda O, Yoshikawa T.
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Journal Title
J.Gastroenterology (in press)
Peer Reviewed
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