2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17076017
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
本田 文江 Hosei University, 生命科学部, 教授 (80343747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 雅 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40134621)
坂口 剛正 広島大学, 医歯薬大学院, 準教授 (70196070)
安田 二朗 法政大学, 科学警察研究所・法科学第一部, 室長 (10282518)
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Keywords | インフルエンザウイルス / RNAポリメラーゼ / Ebp1 / プロモーター / GFP |
Research Abstract |
1 : インフルエンザウイルスRNAポリメラーゼはウイルス遺伝子にコードされる3種類のタンパク質の複合体として鋳型ウイルスRNAから2種類のRNA合成を行う酵素である。本酵素と相互作用する宿主蛋白質のうちの一つEbp1は細胞周期に依存して発現されるが、ウイルスポリメラーゼのRNA合成機能を阻害することを明らかにしてきた。さらにインフルエンザウイルス感染によりEbp1が発言誘導されることをウエスタンブロッテイング細胞の免疫染色、RT-PCRなどを用いて明らかにしてきた。さらにEbp1の上流域をクローニングし細胞周期依存的に発現する領域を同定し、この領域を持つプラスミドを細胞に導入誌インフルエンザウイルス感染による遺伝子発現誘導を明らかにしてきた。また共同研究者のグループでもインフルエンザウイルスと異なるウイルス(マイナス鎖RNAウイルス)でもEbp1によるウイルスの増殖阻害が起こることを明らかにしている。 2 : インフルエンザウイルス増殖量とEbp1発現誘導量の相関関係を単一細胞の系で解析するためのシステムを開発し、単一細胞由来のmRNAを用いて解析を行つた結果ウイルス増殖量とEbp1発現量には相関があることをあきらかにした。Ebp1プロモーターを持ちGFPを指標とするプラスミドを導入した細胞でのGFPの発現量とEbp1の現量の解析からも相関していることを示唆する結果を得ている。 3 : 宿主細胞ゲノムのEbp1遺伝子上流域をクローニングし、3種類の欠損領域とともにGFP発現遺伝子の上流に挿入しGFPの発現制御を解析すると)とによりEbp1のプロモーター領域を同定した。 4 : インフルエンザウイルス感染とEbp1遺伝子発現誘導機構を解析するためにプロモーター領域に結合するたんぱく質の解析をLC/MS/MSを用たいて解析を行った。
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