2005 Fiscal Year Annual Research Report
浸透圧ストレス応答性トランスポーター遺伝子の発現機構と機能解析
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17078003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
篠崎 和子 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30221295)
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Keywords | ストレス / 発現制御 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
シロイヌナズナにおいて乾燥・塩・低温ストレス条件下で機能するトランスポーター遺伝子を選抜するために、22kオリゴマイクロアレイ解析により、乾燥・塩・低温ストレス条件下で発現誘導性を示すトランスポーター遺伝子群、および、乾燥・塩・低温ストレス下で強い耐性を示す転写因子DREB1高発現体において顕著に発現上昇し、かつ、そのプロモーター領域にDREB1認識配列を持つ、DREB1により制御されると考えられるトランスポーター遺伝子群を選抜した。寒天培地上で生育したシロイヌナズナについて、乾燥・塩・低温ストレス処理してマイクロアレイ解析したところ、糖のトランスポーターに類似の配列を持つERD6(AT1g08930)、およびその近縁のAT1g08890、AT1g08900、AT1g08920遺伝子群が乾燥・塩・低温ストレス条件下で発現誘導を示した。さらに、糖のトランスポーター様のAT4g35300遺伝子およびペプチドトランスポーター様のAT1g69870遺伝子が、DREB1により制御され低温ストレス時に発現誘導する遺伝子であることが示された。また、土植えを行ったシロイヌナズナを用いて乾燥・塩・低温処理を行った場合には100個以上のトランスポーター遺伝子群が強い発現誘導を示した。ERD6、AT1g08890、AT1g08900、AT1g08920遺伝子群およびAT4g35300、AT1g69870について乾燥・塩・低温ストレスによる発現様式をノーザン法を用いて解析した。これらのストレス誘導性トランスポーターの完全長cDNAを利用して、GFPおよびヘマグルチニンタグを連結した過剰発現のためのコンストラクトを作製し、シロイヌナズナに導入した。さらに、プロモーター領域を単離してGUSレポーター遺伝子に連結し、シロイヌナズナに導入した。また、T-DNAによりタギングされた欠失変異体を収集し、ホモラインを得た。
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Research Products
(1 results)