2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17078009
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松岡 健 Kyushu University, 農学研究院, 教授 (40222294)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊岡 公徳 独立行政法人理化学研究所, 機能開発研究グループ, 研究員 (10360596)
|
Keywords | マイクロアレイ / 植物 / 培養細胞 / 蛋白質 / 細胞内輸送 / 螢光観察 / 細胞・組織 / 輸送体 |
Research Abstract |
動物で膜輸送体の細胞内輸送の際のエスコートタンパク質として知られるsecretory carreier membrane proteinの、タバコホモログの解析を昨年度に引き続き、タバコ培養細胞BY-2株を用いて進めた。その結果、昨年度にこのタンパク質が存在することを見出していた新規構造体(我々がsecretory vesicle cluster と命名)が、細胞内から細胞外への輸送に関わる過程の詳細や、このタンパク質を含む購造体ぶ、植物細胞の分裂過程でどのような動きをするかについての詳細を明らかにすることが出来た。 また、この構造体と同様な構造体が、タバコ培養細胞に特異的なものであるか、それとも各種の高等植物や、異なる分化程度を示す植物の各器官の細胞にも普遍的に認められるかについて検討を進めた。その結果、この構造体がイネの培養細胞、シロイヌナズナの子葉の表皮細胞やタバコの根の細胞にも存在することを見出した。 輸送体の直接的な解析としては、しょ糖輸送体の解析を昨年度に引き続き進めた。その結果、解析対象としているタバコ由来の2種の輸送体において、タバコ培養細胞BY-2中における栄養欠乏に応答した分解の制御が、異なっている可能性を見出した。 さらに、タバコ培養細胞とそのトランスクリプトーム情報を用いた解析を、領域内外の研究者との共同研究として昨年度に引き続き進め、そのうちの複数のものについて、学会発表を行った。併せて免疫電子顕微鏡観察に関する共同研究等も、領域内外の研究者との共同研究として進めた。
|
Research Products
(18 results)