2007 Fiscal Year Annual Research Report
細胞情報ネットワークを統合するG蛋白質シグナル研究の新展開
Project/Area Number |
17079001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堅田 利明 The University of Tokyo, 大学薬学研究科, 教授 (10088859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金保 安則 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (00214437)
根岸 学 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (60201696)
伊東 広 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (10183005)
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Keywords | シグナル伝達 / 蛋白質 / 遺伝子 / ゲノムプロジェクト / G蛋白質 / Gサイクル |
Research Abstract |
細胞のシグナル伝達経路において分子スイッチとして機能するG蛋白質の基本的概念は確立したが、新奇なG蛋白質ファミリーや制御因子群が引き続き見出されており、G蛋白質をめぐる新知見は今なお集積している。本特定領域研究では、G蛋白質の基本原理である「活性化と不活性化のコンホメーション転換(Gサイクル)」において、諸種のファミリー間で共通あるいは相違する制御機構を新しく概念化し、細胞機能の発現に向けてGサイクルが特異性と多様性をもたらすメカニズムの解明を目指す。このために、1.諸種のGサイクル素過程をファイン・チューニングする制御因子群の同定と分子基盤の解明、2.Gサイクル始動における時間・空間的制御機構の解明:イメージングの手法による生細胞での分子動態の捕捉、G蛋白質シグナルを局在化するプラットホームとしての膜ミクロドメインの解析、3.他のシグナル伝達系やGサイクル間のクロストーク・連鎖や協調作用と生理的役割、制御部位の解明、4.Gサイクルの生理的役割の拡大に向けた新奇Gタンパク質群の網羅的解析とそれらの細胞機能の解明などに関わる研究を推進し、G蛋白質シグナル伝達系の統合的理解を深めた。 本特定研究が発足して第三年目となる平成19年度においては、総括班として特に以下の事項を重点的に進めた。1.第3回全体班会議及び国際ミニシンポジウムを東京で開催し、計画研究の企画を再考するとともに、公募班員を含めた研究者間の情報交換、研究材料・ツールの相互活用の協力体制の構築など進めた。また、班会議では、若手研究者を中心としたポスターセッションを設けて、若手研究者の育成と研究成果発表の場の提供を企画した。2.本領域HPの更新とニュースレター年2回の発行により、情報の発信を推進した。3.公開シンポジウムを京都で開催した。
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Research Products
(6 results)