2007 Fiscal Year Annual Research Report
G蛋白質シグナルによる物質輸送ダイナミズムのバイオイメージング解析
Project/Area Number |
17079009
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
望月 直樹 National Cardiovascular Center Research Institute, 研究所・循環器形態部, 部長 (30311426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福原 茂朋 国立循環器病センター研究所, 循環器形態部, 室長 (70332880)
増田 道隆 国立循環器病センター研究所, 循環器形態部, 室長 (00190364)
川原 敦雄 国立循環器病センター研究所, 循環器形態部, 室長 (10362518)
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Keywords | 低分子量 / 情報伝達 / 輸送 / ミオシン |
Research Abstract |
Rap1分子の活性化によりVascular endothelial cadherin(VE-cadherin)がエンドゾームから,細胞-細胞接着に移動することを観察していた。エンドゾームでRap1が活性化されることがVE-cadherinのエンドゾームからの輸送に重要であるか?あるいは細胞膜上でRap1が活性化されても輸送が促進されるのかを調べた。Rap1の活性化因子であるC3G,Epac,PDZ-GEF1のグアニンヌクレオチド交換活性部位とFKBPの融合蛋白質を細胞内に発現させるシステムを先ず構築した。さらに膜移行シグナルのミリスチン酸化FRBを細胞膜に発現させて,rapamycin依存性にFRB-FKBPを結合させることすなわちGEFドメインを細胞膜に強制的に移行させ,Rap1を活性化させたときのVE-cadherinの輸送を検討した。Rap1が活性化したことは,細胞膜の伸展が観察されることで確認できた。エンドゾームからのVE-cadherinの輸送もRapamycin添加によって促進されることからRap1の細胞膜上での活性化が重要であることを突き止めた。いずれのGEFによってもこの作用を認めることからRap1の活性化が重要であることがわかった。興味深いことに,Racの活性化っまり膜進展が起きる作用でもVE-cadherinのエンドゾームからの輸送が促進された。以上の結果から,新たな膜形成機構(膜伸展)がおきると物理的な感知機構によって,膜形成のために細胞内部から細胞膜表面分子の輸送が促進されることが示唆された。
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