2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17080002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中世古 幸信 Kyoto University, 生命科学研究科, 准教授 (30231468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池野 正史 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (80298546)
田中 晃一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (90282615)
作野 剛士 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 特任助教 (10504566)
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Keywords | 遺伝学 / ゲノム / 遺伝子 / 染色体 / 染色体分配 |
Research Abstract |
本研究は、染色体分配を制御する因子について、新規遺伝子の同定、ならびにそれら遺伝子群の機能的ネットワークの解析を網羅的に行ない、染色体分配制御機構の全体像の解明を目的とする。そのために、分裂酵母の選択をかけない高温感受性株ライブラリー変異株のすべての遺伝子のクローン化ならびにサプレッサー遺伝子の同定を進めた。その結果、これまでに見いだされていなかった多くの遺伝子間機能相互作用が同定された。今年度は昨年度に引き続きタンパク質脱リン酸化酵素Ptc1が相補する遺伝子の解析を進めた。中でも、昨年度新たに見出したSMC5/6複合体の機能解析を進めた。Ptc1の導入により、Spr18の変異が相補されるが、その際にこれらの変異株中におけるSMC5/6複合体の分子量が野生株と同様の分子量に回復していることがゲルろ過解析によって明らかとなった。またPtc1に脱リン酸化活性のない点変異を導入したところPtc1による相補性が消失した。さらにSpr18の変異が非制限温度でも成育できない因子としてタンパク質リン酸化酵素Pka1を新たに同定した。この反応はPtc1における反応の逆反応であり、導入による効果も逆方向である事から大変興味深い現象と思われる。今回の結果は複合体の安定性に直接リン酸化・脱リン酸化が関与する可能性を示している。分担者は染色体分配を制御する個々の制御因子についての詳細な機能解析を進めた。池野はヒトCENP-Aの機能について、動原体局在機構に関する解析を進めた。田中は分裂酵母Cnp3を中心とした動原体と微小管の結合に関する制御機構の解析を進めた。作野は分裂酵母の動原体DNAの外側領域が染色体分配における方向性を制御している事を明らかにした。
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[Journal Article] Genetic control of cellular quiescence in S. pombe2009
Author(s)
K. Sajiki, M. Hatanaka, T. Nakamura, K. Takeda, M. Shimanuki, T. Yoshida, Y. Hanyuu, T. Hayashi, Y. Nakaseko, and M.,Yanagida
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Journal Title
Peer Reviewed
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[Journal Article] Immortalized hepatocytes using human artificial chromosome.2008
Author(s)
M. Ito, R. Ito, D. Yoshihara, M. Ikeno, M. Kamiya, N. Suzuki A Horiguchi, H. Nagata, T. Yamamoto, N Kobayashi, IJ Fox, T Okazaki, and S Miyakawa
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Journal Title
Cell Transplantation 17
Pages: 165-171
Peer Reviewed
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