2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17080002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中世古 幸信 Kyoto University, 生命科学研究科, 准教授 (30231468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池野 正史 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (80298546)
田中 晃一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (90282615)
作野 剛士 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 特任助教 (10504566)
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Keywords | 遺伝学 / ゲノム / 遺伝子 / 染色体 / 染色体分配 |
Research Abstract |
本研究は、染色体分配を制御する因子について、新規遺伝子の同定、ならびにそれら遺伝子群の機能的ネットワークの解析を網羅的に行ない、染色体分配制御機構の全体像の解明を目的とする。中世古は、分裂酵母の選択をかけない高温感受性株ライブラリー変異株のすべての遺伝子のクローン化ならびにサプレッサー遺伝子の同定を進めた。その結果、これまでに見いだされていなかった多くの遺伝子間機能相互作用が同定された。今年度は昨年度に引き続きタンパク質脱リン酸化酵素Ptc1が相補する遺伝子の解析を行なった。中でも、SMC5/6複合体の機能解析を進めた。Ptc1の導入により、Spr18の変異が相補され、タンパク質リン酸化酵素Pka1により欠損表現型が強められるが、Ptc1, Pka1のそれぞれに酵素活性を失う点変異を導入したところ、いずれの場合にも効果が消失した。これらの結果はSpr18複合体の機能調節に直接リン酸化、脱リン酸化反応が関与している事を強く示唆している。またPka1以外の複数のタンパク質リン酸化酵素遺伝子を導入してもspr18変異には影響が無かった事から、このリン酸化反応は基質特異性を有すると考えられる。分担者は染色体分配を制御する個々の制御因子についての詳細な機能解析を進めた。池野はヒトCENP-Aにはセントロメアへの局在化機構の種特異性が存在することを示した。田中は分裂酵母Cnp3が他の必須動原体動原体構成因子の局在化に必須である事を示した。作野は分裂酵母の動原体中央領域におけるコヒーシン複合体を介した接着が姉妹動原体の配向と二方向性を制御している事を明らかにした。
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[Journal Article] Schizosaccharomyces pombe cell division cycle under limited glucose requires Sspl kinase, the putative CaMKK, and Sds23, a PP2A-related phosphatase inhibitor.2009
Author(s)
Y.Hanyu, K.K.Imai, Y.Kawasaki, T.Nakamura, Y.Nakaseko, K.Nagao, A.Kokubu, M.Ebe, T.Hayashi, C.Obuse, M.Yanagida
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Journal Title
Genes to Cells 14
Pages: 539-554
Peer Reviewed
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