2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17080006
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
釣本 敏樹 Kyushu University, 理学研究院, 教授 (30163885)
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Keywords | 複製フォーク / 複製装署 / DNA損傷 / 染色体 / クランプ / ATPase |
Research Abstract |
複製フォーク複合体を染色体サイクルでの複製と染色体恒常性維持との共役点としてとらえ、ヒトおよび古細菌の複製因子による機能的複製フォーク複合体の構築原理の解明を進め、次の研究成果を得た。 1. ヒト細胞でローダー複合体と相互作用する因子を網羅的解析し、RFC、Ctf18、Rad17などのローダー複合体がRPA、MCM、DNAポリメラーゼ等の複製因子と共通の相互作用を持つ事を明らかにした。(釣本) 2. ヒト細胞でMCM複合体と特異的に相互作用する因子を網羅的に解析し、RFC複合体構成サブユニットを見だした。さらに組換えタンパク質を用いてこれらが直接結合していることを明らかにした。(釣本) 3. 染色体接着ローダーCtf18複合体とDNAポリメラーゼεの直接の相互作用の詳細を解析し、結合に関与するサブユニットを明らかにした。(釣本) 4. チェックポイントクランプRad9-Hus1-Rad1複合体のRad9タンパク質のC末端の2個のセリンがCKIIキナーゼにより特異的にリン酸化され、それらの変異によりヒト細胞がDNA傷害に対して高感受性になることを明らかにした。(釣本) 5. アーキアPCNAとその結合蛋白質問の相互作用には、これまで一般的に示されてきたPIP box(PCNA interaction protein box)を介したものとは異なる相互作用様式があることを発見した。(J. Biol. Chem. 283, 24185-24193, 2008, J. Biol.Chem, 投稿中 : 石野) 6. 古細菌からGINS複合体を同定し、その機能解析を行った。その結果、古細菌のGINSはin vitroにおいてMCMヘリカーゼの活性を促進することを明らかにした。(J. Biol. Chem. 283, 1601-1609 : 石野)
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Research Products
(27 results)