2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17080011
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
太田 邦史 独立行政法人理化学研究所, 遺伝ダイナミクス研究ユニット, 研究ユニットリーダー (90211789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣田 耕志 独立行政法人理化学研究所, 遺伝ダイナミクス研究ユニット, 基礎科学特別研究員 (00342840)
福田 智行 独立行政法人理化学研究所, 遺伝ダイナミクス研究ユニット, 基礎科学特別研究員 (90415282)
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Keywords | クロマチン / 減数分裂 / 酵母 / DNA複製 / 姉妹染色体結合 / Spo11 |
Research Abstract |
減数分裂期組換え開始に関わるタンパク質の染色体上での動態・局在や分子間相互作用について下記の通り出芽・分裂酵母をモデル生物として研究を行った。 (1)出芽酵母組換え開始因子の染色体結合動態・複合体形成の解析 組換え開始を行うDNA切断反応に必要な全因子(Spo11,Mre11,Rad50,Xrs2,Rec102,Rec103/Ski8など)、及び分配に係わるコヒーシンRec8について、機能を維持した形でFLAGなどのエピトープタグを連結し、染色体上の遺伝子と置換した。これらタグ付きタンパク質を発現する出芽酵母株を減数分裂に誘導し、抗エピトープ抗体を用いたクロマチン免疫沈降法(Chip法)でこれら因子の組換え開始部位への結合キネティクスを解析した。またSpo11複合体を免疫沈降法で回収し、タンデム質量分析器などで複合体組成の変動を解析している。 (2)ゲノムタイリングチップを用いた組換え開始因子の染色体分布動態の解析 主としてSpo11、Mre11、Rec8について、出芽酵母第III,IV,V、VI染色体のWatson鎖、Crick鎖について300bp(一部100bp)解像度でカバーしたゲノムタイリングアレイを用いて(ChIP Chip法)染色体上の分布を解析した。減数分裂時にSpo11とMre11がセントロメアから染色体アーム部分へ再配置すること、DNA複製の阻害によりそのアーム部分への再配置が大きく影響を受けることを明らかにした。 (3)減数分裂期のクロマチン再編成・染色体再編成の分子機構 当班の研究で得られた数種(Ada2,Hrp1,Hrp3など)のクロマチン再編成因子(出芽酵母および分裂酵母)の、クロマチン構造における機能を変異体解析により明らかにした。
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Research Products
(6 results)