2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17081004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
末次 志郎 The University of Tokyo, 分子細胞生物学研究所, 講師 (70345031)
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Keywords | 細胞膜 / 細胞骨格 / トランスポート / ホスホイノシタイド / エンドサイトーシス |
Research Abstract |
FBPI7やToca-1に含まれるEFC/F-BARドメインは、バナナ型の湾曲した二量体を形成し、その立体構造上の凹面で脂質膜と結合する。立体構造から推測される脂質膜の直径は、クラスリン被覆小胞の大きさと一致していることが示されている。またToca-1やFBPl7はクラスリン依存性のエンドサイトーシスに関わっている。 本年度の研究では、新たに同定した膜結合ドメインについて主に解析を行った。新たに同定した膜結合ドメインは、前年度までの研究で解析を行ってきたEFC/F-BARドメインと18%のアミノ酸相同性を持つ。新規ドメインは、カベオラに局在することがわかった。カベオラはコレステロールに富む細胞膜の陥入構造であり、さまざまなチャネルやトランスポーターが集積していることが知られている。この新規ドメインはおよそ50nmを中央値とする直径の膜陥入構造に対応する脂質二重膜の菅構造を試験管内において誘導することを見いだした。この直径は電子顕微鏡で観察されるカベオラの直径とよく一致している。さらに新規ドメインだけでカベオラに局在した。 また、このドメインを持つタンパク質のRNA干渉によるノックダウン細胞において、カベオラを介したエンドサイトーシスおよびカベオラの安定な形成が障害されていた。従ってこの新規ドメイン含有タンパク質は、少なくともカベオラを含む膜陥入構造の形成に関わっていると考えられる。
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[Journal Article] G-actin regulates rapid induction of actin nucleation by mDial to restore cellular actin polymers2008
Author(s)
Higashida, C., Suetsugu, S., Tsuji, T., Monypenny, J., Narumiya, S., Watanabe. N
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Journal Title
Journal of Cell Science 121
Pages: 3403-12
Peer Reviewed
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