2008 Fiscal Year Annual Research Report
心血管特異的トランスポートソーム : 分子機構から病態発現まで
Project/Area Number |
17081007
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
古川 哲史 Tokyo Medical and Dental University, 難治疾患研究所, 教授 (80251552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 洵子 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (40396982)
貝原 麻美 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (70431947)
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Keywords | 性ホルモン / 一酸化窒素 / S-ニトロシル化 / 脂質ラフト / カリウムチャネル / TRPチャネル / QT延長症候群 / マクロファージ |
Research Abstract |
(1) 性ホルモン非ゲノム経路シグナル伝達のダイナミックな動態の検討 : 性ホルモン非ゲノム作用が細胞膜特殊構造脂質ラフトをその作用の場とすることが示唆された。そこで、本年度はandrogen receptor (AR) の全長ARと交換スプライシング型AR45の動態を検討した。脂質ラフトを、Triton X-100不溶性/Ocutyglucoside可溶性ラフト (ラフトA) とTriton X-100不溶性/Ocutyglucoside不溶性ラフト(ラフトB)に分けると、全長ARはテストステロン刺激によりラフトAからラフトBに移動すること、AR45は恒常的にラフトBに存在することが明らかとなった。 (2) 性ホルモン非ゲノム作用特異的受容体の検討 : 全長ARとAR45のゲノム作用、非ゲノム作用への関与を検討した。ルシフェラーゼアッセイにより、全長ARはゲノム作用を有するが、AR45はゲノム作用を示さないことが明らかとなった。一方、全長ARとAR45はいずれも非ゲノム作用を示すが、その内容が異なることが明らかとなった。 (3) マクロファージにおける貪食作用・炎症反応に関わるイオントランスポートソームの研究 : マクロファージをLPSにより刺激すると、炎症性サイトカインTNFα, IL-1β, IL-6が産生されるが、TNFα,産生とIL-1β, IL-6産生は異なった経路で行われ、前者には細胞内からのCa^<2+>放出、後者には細胞外からのCa^<2+>流入が必要であった。
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Research Products
(16 results)