2005 Fiscal Year Annual Research Report
疾患起因性変異蛋白の解析による腎臓の水・電解質トランスポートソームの解明
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17081009
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
内田 信一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50262184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 成 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60170677)
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Keywords | 水チャネル / 蛋白複合体 / 細胞内局在 / クロライドチャネル / WNKキナーゼ |
Research Abstract |
水・電解質代謝異常症における疾患起因性の変異蛋白の検討について、今年度は腎性尿崩症を引きおこすAQP2変異体を、 1)腎臓由来の極性形成細胞MDCK細胞において発現させ、細胞内局在を検討する一方、強制発現系の利点を生かし、免疫沈降にて結合たんぱくを蛋白ゲルで単離し、LC-MS-MSにて同定した。 2)変異蛋白のもたらす病態生理を明らかにするため、ジーンターゲティング法にて変異蛋白を発現するノックインマウスを作成し、in vivoにての病態メカニズム、治療法検証を行った(以上投稿準備中)。 AQP2以外では、 3)AQP2とは生体内で同じ集合管細胞に存在し、反対側の基底側に存在するAQP3について、基底側局在シグナルを同定すべくMDCK細胞系にて検討し、N末端内の局在シグナルを同定した。 4)Gordon症候群起因性WNK4ミスセンス変異体をMDCK細胞に発現させ、各種輸送体の局在に与える影響を検討した。一方、変異体発現トランスジェニックマウスの作成に成功し、in vivoでの変異体の持つ作用について検討を加えた。 5)生体内で機能の不明なAQP7についてノックアウトマウスを作成し、腎臓でのグリセロール再吸収を司っていることが判明した。 6)細胞内膜系CLCクロライドチャネルについて、相互の細胞内局在の関係とヘテロの複合体形成能を検討した。 7)生体内で機能の不明なUT-A2尿素輸送体についてノックアウトマウスを作成し、腎臓髄質への尿素の蓄積に関与することが示された。
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Research Products
(6 results)