2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17081015
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
金井 好克 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60204533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 泰生 京都大学, 工学研究科, 教授 (80212265)
竹島 浩 京都大学, 薬学研究科, 教授 (70212024)
鈴木 洋史 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
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Keywords | 輸送体 / プロスタグランジン / 傍糸球体装置 / 近位尿細管 / レニン |
Research Abstract |
本終了研究領域は、膜輸送複合体トランスポートソームの実体の解明とその生理的意義の実証を目的としたものであるが、トランスポートソームの実体についての統合的共通概念の定式化とトランスポートソームの概念の定着化のため、終了研究領域の総括班員(本研究の代表者及び研究分担者)が中心となり、終了研究領域の計画研究代長者が連携研究者として加わり、終了研究領域の取りまとめを以下のように行った。(1)トランスポートソームの整理と体系付け。本領域研究の成果を総合して、「トランスポートソームの基本型」の分類表を作成した。この表は、「タンパク質相互作川により形成されるもの」と「場に依存して形成されるもの」の大分類のもとに、13類型のトランスポートソームの基本型とそれぞれの実例からなる。トランスポートソームデータベースの基本となる分類表であるとともに、これをガイドとしながら新たな研究を展開する推進力をもつ分類表となった。この分類表は、領域ホームページで公開するとともに、領域で編集した2つの総説集/解説書、および国際学術誌Channelsの特集号でも解説を加えて紹介した。(2)トランスポートソームの概念の定着化。トランスポートソームの体系を解説した解説弁を、領域関係者が分担執筆し、発行した。また、トランスポートソームの総説集を編集し、領域関係者が中心となり執筆した。加えて、本領域が創刊に貢献した国際学術誌Channelsにトランスポートソームの特集号を組み、編集した。領域ニュースレターとして好評であった「TRANSPORTSOME」の総集編を作成し、発行した。本取りまとめに際し、研究代表者と研究分担者は、計11回の取りまとめ会議を開催し、取りまとめ作業を共同で実施した。以上により、トランスポートソームの概念を定着させ、またトランスポートソーム概念の確立における本特定領域研究の寄与と功績を明示して、終了研究領域の取りまとめとした。
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Research Products
(27 results)