2006 Fiscal Year Annual Research Report
細胞の運命と挙動を支配する細胞外環境のダイナミズム
Project/Area Number |
17082001
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
長澤 丘司 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (80281690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 淳一 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (90212000)
瀬原 淳子 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (60209038)
西脇 清二 独立行政法人理化学研究所, 発生・再生科学総合研究センター, チームリーダー (30342827)
相賀 裕美子 国立遺伝学研究所, 系統生物研究センター, 教授 (50221271)
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Keywords | サイトカイン / マトリックス / 蛋白修飾酵素 / ニッチ / 発生 |
Research Abstract |
多細胞生物では、細胞の増殖、運命決定、移動などが個体や臓器の体制に従って調節されている。また、がんや炎症など様々な病理状態の成立においても細胞外環境の重要性が認識されている。しかし、細胞外環境として表現して来た抽象的概念の本体の理解は現在もなお十分ではない。その理由の一つは、これまで細胞外環境の構成要素として解明が進んできた、サイトカインを含むシグナル分子、マトリックス分子、或いはそれらを修飾する様々な分子が、別々に研究されてきたためではないかと考える。そこで、本特定領域研究では、信号分子、マトリックス分子、それらの修飾分子を統合的に研究し、理解し合うことで、高次生命現象において細胞の運命と挙動を支配する生理的細胞外環境の本質を解明することを目的としている。 総括班では、本領域研究の全体的な研究方針の策定と各研究項目の調整をすることを目的に、次のような成果を得た。 1.年度中盤に全体班会議を1回、年度末に計画班会議を1回、いずれも合宿形式で行い、領域内の研究者相互の十分な討論、情報交換を行い、研究者の活性化、連携が達成された。 2.総括班会議を2回行い、組織の円滑な運営のための綿密な討論を行った。 3.全体班会議、計画班会議、総括班会議では、評価委員に参加頂き、研究進展の評価と助言を得た。進展は良好で、領域としてのまとまりが強まり、重要な方向性が見えつつあるとのことであった。 4.本領域研究のホームページを適宜更新し、新たな業績を中心に、公開可能な成果を積極的に外部に公開した。 5.6名の研究者を海外から招聘し、公開の国際的な細胞外環境セミナーを開催することにより、領域外部への研究領域の紹介、領域内の研究者の活性化と情報収集が達成された。
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