2006 Fiscal Year Annual Research Report
adherens junction細胞外環境のNotch情報伝達における意義
Project/Area Number |
17082009
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
松野 健治 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (60318227)
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Keywords | Notch / adherens junction / subapical complex / 上皮細胞 / エキソサイトーシス / 細胞極性 / O-フコシル化 / ショウジョウバエ |
Research Abstract |
Notch受容体(Notch)を介する情報伝達系(Notch情報伝達系)は、細胞と細胞の直接的な接触を介した細胞間情報伝達で機能している。Notchは、隣接した細胞の表面にある一回膜貫通型リガンドによって活性化される。興味深いことに、Notchとそのリガンドは、ともに、adherens junctionに局在している。研究代表者は、adherens junctionが、Notchの活性化に必要な、特殊な細胞外の微細環境を提供していることを示唆する結果を得ている。本研究計画では、Notch情報伝達におけるadherens junction細胞外環境の意義と、Notchのadherens junctionへの局在化機構を明らかにすることを目的とする。 ショウジョウバエ・ゲノムの全遺伝子に対して、RNA干渉法を用いて遺伝子機能をノックダウンするための系統が樹立され、現在までに、約6,000の遺伝子に対するRNA干渉が可能になった(遺伝研・上田)。ショウジョウバエのバネ成虫原基で、RNA干渉法を用いてNotch情報伝達に必須な遺伝子をノックダウンすると、成虫ハネ辺縁部の欠失や、翅脈幅の増大などの表現型が観察される。そこで、RNA干渉法を用いて、バネ成虫原基で任意の遺伝子の機能をノックダウンし、(1)Notch情報伝達系の標的遺伝子であるwinglessの発現が抑制されること、(2)AJへのNotchの局在化に異常を誘発するものを選別した。その結果、遺伝子機能のノックダウンによって、Notch情報伝達が抑制され、かつ、NotchのAJへの局在化を異常にする遺伝子を10程度同定することができた。今後の研究では、これらの遺伝子について機能喪失型突然変異体を作出する予定である。
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Research Products
(6 results)