2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17083004
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小島 毅 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90195719)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保立 道久 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70092327)
近藤 成一 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90153717)
山内 弘一 上智大学, 文学部, 教授 (40166575)
陶 徳民 関西大学, 文学部, 教授 (40288791)
伊東 貴之 武蔵大学, 人文学部, 助教授 (20251499)
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Keywords | 宋史 / 高麗史 / 大日本史 / 王権 / 礼志 / 朱子学 / 水戸学 / 正史 |
Research Abstract |
平成17年度は研究初年度として、まず研究分担者各自が個別に資料の収集と分析を行い、18年度以降に予定されている共同分析作業の基礎を固めることに主眼をおいた。小島は領域代表としての業務のかたわら、この計画研究の代表として『宋史』礼志の訳注作業を主宰し、2月にその第一巻を印刷刊行した。保立は南北朝王権に関わる大徳寺文書の現地調査をおこない、その整理作業を補助業務者の協力を得ておこなった。近藤は『大日本史』に関係する史料編纂所所蔵の原資料を整理・分析する作業を中心におこなった。山内は朝鮮思想史関係資料の調査・蒐集をおこない、『高麗史』について基礎的な分析作業を進めた。陶は日本思想・日中交流史関係の調査を国内・国外の各地でおこない、一次資料を収集して近代史学の形成過程につき分析を進めた。伊東は中国思想資料の収集・解析作業を、別件での長期海外研修の機会を活かしておこなった。 共同研究としては、年度内に3回、6人全員の会合を持ち、研究の進捗状況についての報告と今後の計画を策定した。また、研究主題にかかわる内容の講演会を3回主催し、特定領域研究の他の構成員や領域外部の研究者を交えて意見交換をおこなった。特に12月の会は「水戸学セミナー」として講師2名とコメンテーター1名を招聘した。この会は同じ特定領域のなかの他の計画研究との共催であった。1月に開かれた文献資料研究部門主催の国際シンポジウムでは、陶が他の計画研究の発表者に対するコメンテーターをつとめ、特定領域全体の共同研究活動に協力した。
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