2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17083009
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横手 裕 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (10240201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末木 文美士 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90114511)
菊地 大樹 東京大学, 史料編纂所, 助手 (80272508)
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Keywords | 仏教 / 道教 / 中国思想 / 日本思想 |
Research Abstract |
7月中旬の採択の通知を承け、まず研究代表者の横手は7月末より約2週間中国へ赴き、今後の研究に関連する中国側の状況について基礎的な情報を収集した。 次いで8月15日に参加メンバー全員による会議を開き、中国側の仏教道教交渉と日本の精神文化との関係を考察する研究目的に対し、各自の役割分担とそれぞれの研究計画について話し合った。そして全員に必要な図書や物品を早急に調えつつ、お互いに密接に連絡をとりながら自分の計画を鋭意遂行してゆくことを確認した。また、全体で取り組む活動として計画した東京大学総合図書館所蔵の明版大蔵経調査の具体的方法、スケジュール等について検討した。 9月から11月にかけて、研究代表者が中心となって必要物品等を順次揃えつつ、アルバイト学生を確保するなど大蔵経調査の準備を進めた。 12月中旬に末木文美士は仏教遺跡等の調査のため九州北部地方へ赴き資料収集等を行った。また下旬に横手は台湾の学会で発表を行い、中台の学者との研究交流に努めた。 12月26日より、大蔵経研究に詳しい研究協力者の指導を得つつ、アルバイト学生7人を使って大蔵経調査を開始した。各経典の基礎的情報についてのチェックと写真撮影等により、パソコンに各種データを入力してゆく作業が2月末まで行われた。 1月16日、ニューヨーク州立大学教授のMark Blum氏による講演会「『中陰経』に見る死の再定義-正量部の大乗への貢献」を開催し、日本仏教について講演者および参加者と活発な意見交換を行った。また1月23日、上海師範大学教授の方広〓氏による講演会「敦煌遺書与仏教研究(新材料与新問題)」を開催し、中国敦煌で発見された仏教経典と仏教研究について、講演者および参加者と活発な意見交換を行った。
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