2008 Fiscal Year Annual Research Report
「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」調整班BO1 : 現地調査研究部門
Project/Area Number |
17083017
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岡 元司 Hiroshima University, 大学院・文学研究科, 准教授 (10290777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早坂 俊廣 信州大学, 人文学部, 准教授 (10259963)
高津 孝 鹿児島大学, 法文学部, 教授 (70206770)
加藤 徹 明治大学, 法学部, 教授 (80253029)
二階堂 善弘 関西大学, 文学部, 教授 (70292258)
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Keywords | 現地調査 / 環境 / 都市 / 空間 / 寧波 / 墓 / 疾病 / 医療 |
Research Abstract |
平成20年度は、現地調査研究部門の各班で現地調査が進展し、しだいにその成果がまとまった形で公表されるようになってきた1年であった。 調整班が直接かかわった成果について記すと、まず、平成21年1月に、合計約250ページに達する『東アジア海域交流史現地調査研究〜地域・環境・心性〜』第3号を発行し、2007年11月に財団法人東方学会会員総会の場で開催したシンポジウム「都市・墓・環境をめぐる歴史的空間-文理融合による日中比較-」を公にするとともに、現地調査研究部門の構成員や海外協力者の調査にもとづく成果を多数掲載した。 また、現地調査研究部門の研究対象は、特定領域研究「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成-寧波を焦点とする学際的創生-」全体で定めた6つでの重点項目のうち、「寧紹地区の環境・生態と人間社会の営み」と深くかかわるため、最終年度である平成21年度に向けて、その方向性を確定させるため、平成20年7月に東京大学にてワークショップ「焦点としての寧波・浙江-文化の多層性とその環境-」を開催し、寧波地域に焦点をあわせる意義について有意義な話し合いをおこなった。 さらに、現地調査研究部門として重点を置いている「環境」については、平成20年12月に総合地球環境学研究所と合同で第1回中国環境問題ワークショップ「環境との対話-東アジア海域世界と疾病-」を開催し、従来見過ごされがちであった医療と東アジア海域海域交流史の関係について、独自の視点からの検討をおこなった。
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Research Products
(12 results)