2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17083021
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
津野 倫明 Kochi University, 教育研究部・人文社会科学系, 教授 (60335916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻 慎一郎 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 教授 (60143070)
吉尾 寛 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 教授 (40158390)
荒武 達朗 徳島大学, 大学院・ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (60314829)
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Keywords | 日本史 / 東洋史 / 黒潮 / 地域史料 / 東アジア海域 / 海流の認知 / 国際研究者交流 / 中国:台湾:韓国 |
Research Abstract |
本研究の目的は16~19世紀を中心に黒潮圏における日本と東アジア諸地域との交流の実像を媒体(もしくは阻害要因)黒潮に注目して、日中の「地域史料」の調査・分析により明らかにし、寧波-博多を中心とする東シナ海域交流と比較史的に検討することであり、最終年度の本年度は総括を念頭において以下のような活動をした。 1. 班としての調査:7月、中国の浙江市舶司跡・舟山列島・京杭大運河拱宸橋周辺などの調査(特定領域研究企画の寧波博物館における公開市民セミナー「東アジア海域文化交流と寧波」にも参加)。2. 国際研究者交流:(1)6月、「国際歴史学研究会」を特定領域内の日記班と共催し(後援:高知大学大学院総合人間自然科学研究科人文社会科学専攻・同教育学専攻)、大韓民国東国大学校の金相鉱・鄭炳俊・南宗局の3氏による研究報告がなされた。(2)11月、「国際歴史学講演セミナー」を日記班と共催し(後援:高知大学人文学部・同教育学部)、中華人民共和国安徽大学の張子侠・徐国利・胡中生の3氏による研究報告がなされた。これらにより比較史的な検討における重要な知見が得られた。3. 特定領域内重点項目への参加:(1)重点項目[<東アジア海域>の理論化]を推進する東アジア海域史研究会に津野・吉尾が参加し、企画書が来年度には発行される予定である。(2)6月、吉尾は研究会の活動の一環として中華人民共和国復旦大学における「世界史における東アジア海域」(特定領域研究・東京大学東洋文化研究所・復旦大学文史研究院の共催)において研究報告した。4. 研究成果報告書:5年間の研究成果を公表すべく、冊子体の研究報告書も発行した。同書には本研究の概要のほか、班員の論考および目録が収録されている。
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Research Products
(9 results)