2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17083025
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 楽章 九州大学, 大学院人文科学研究院, 助教授 (10332850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 弘次 九州大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (70167419)
小畑 弘己 熊本大学, 文学部, 助教授 (80274679)
榎本 渉 東京大学, 東洋文化研究所, 助手 (60361630)
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Keywords | 寧波 / 博多 / 日宋・日元貿易 / 日明貿易 / 出土銭貨 / 東アジア海域 / 入明記 / 火器技術 |
Research Abstract |
本年度は、研究代表者・研究分担者が、それぞれ研究課題に関する史料調査・文献収集・現地調査・発掘調査などを行うとともに、これらの活動の成果にもとづいて研究を進め、その成果を学術雑誌等に発表した。またあわせて、「朝鮮班」(C01-7)、「日明班」(C01-8)などと共同で、史料購読会・史跡調査・ワークショップなどの研究活動を行った。 【研究代表者・研究分担者の実績】 (1)研究代表者の中島は、15〜16世紀の寧波-博多間の貿易・人的交流の研究を行い、11月には東洋史研究会(於京大開館)において16世紀末の寧波開貢問題に関する報告を行った。 (2)研究分担者の佐伯は、主として14〜16世紀の博多貿易商人・日朝貿易などを研究。 (3)研究分担者の小畑は、主として博多遺跡・寧波を含む浙江省の遺跡の出土銭貨・穀物を分析。 (4)研究分担者の榎本は、主として宋元時代の日中貿易・禅僧などの人的交流などを検討。 (5)研究協力者の山内晋次は、主として10〜13世紀の東アジア海域の交易や文化を研究。 【史料講読会】 (1)12月より、「朝鮮班」・「日明班」と共同で『策彦和尚入明記』の輪読会を開催し、テキストの校訂と読解を進める(中島・佐伯・榎本)。 【現地調査】 (1)11月、「朝鮮班」・「日明班」と共同で、五島列島・平戸地域において、東アジア海域交流(特に入明記関係)の史跡・史料調査(中島・榎本・山内)。 (2)2月、「朝鮮班」・「日明班」と共同で、熊本県高瀬・伊倉地域における海域交易遺跡や唐人墓などの史跡・資料調査(中島・榎本)。 【研究会】 (1)9月、「朝鮮班」・「日明班」と共同研究会を開催し、今年度以降の共同研究に関する打ち合わせを行った(中島・佐伯・榎本・山内)。 (2)1月、「朝鮮班」・「日明班」と共同で、ワークショップ「火器技術から見た海域アジア史」(於九州大学文学部)を開催。Laichen Sun氏(California State University)などの報告者を招聘し、報告と討論を行った(中島・佐伯・榎本・山内)。 以上を中心とした研究活動のために、備品費(学術図書・コンピューター関係・カメラなど)、国内旅費、謝金(研究会運営・通訳など)、その他(コンピューター関係消耗品、複写費など)を支出した。
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Research Products
(7 results)