2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17083025
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中島 楽章 Kyushu University, 人文科学研究院, 准教授 (10332850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 弘次 九州大学, 人文科学研究院, 教授 (70167419)
小畑 弘己 熊本大学, 文学部, 准教授 (80274679)
山内 晋次 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (20403024)
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Keywords | 東洋史 / 日本史 / 考古学 / 寧波 / 博多 / 東アジア海域 |
Research Abstract |
本年度は寧波-惇多関係を基軸とする東アジア海域史に関する研究を継続して進め、資料集や文献目録の作成、国際シンポジウムや共同研究会の開催を行うとともに、各研究者が国内・国際学会における研究報告や、学術論文の刊行などを通じて、各自の研究成果を発表し、また現地調査を行った。さらに本特定領域の他の研究班とともに、東アジア海域史に関する共同研究も進めている。 (1) 資料集・文献目録の作成 : 研究協力者の榎本渉が、「入宋僧・入元僧伝記史料集成」の作成を進め、また大学院生を雇用して、「日明関係史研究文献目録」の作成も開始した。 (2) 国際シンポジウムの開催 : 2009年1月10日、寧波大学において、国際シンポジウム「舟山普陀と東アジア海域の文化交流」を開催し、あわせて舟山列島の双嶼港における現地調査を行った。 (3) 合同研究会の開催 : 2008年6月に海域アジア研究会との共同研究会(大阪大学)、10月に九州華僑・華人研究会との共同研究会(北九州市門司港)を開催した。 (4) 国内・国際学会における研究報告 : 中島は2009 Annual Meeting of the Association for Asian Studies (Chicago),中島・榎本は「東アジア文化交流-人物往来」国際シンポジウム(杭州)、佐伯は「韓日国際学術会議」(安東市)、山内は「日本学研究所国際学術大会」(東国大学校)、山内・榎本は「韓日海洋史研究の最前線」(木浦大学)などの国際学会で報告を行った。また各自が国内学会報告や、論文・著書の刊行も継続的に行っている。 (5) 海外現地調査 : 中島・榎本は2008年5月に寧波市内の対外交流史跡を、山内は2008年5月に韓国小黒山島における航路調査を、榎本は2008年8月に江南地域における日中交流史跡調査を、佐伯・山内・榎本は2008年11月に韓国新安郡における沿海部・島嶼部調査を、小畑は2009年1月に寧波における出土資料調査を、中島・山内は2009年1月に舟山列島双嶼港における貿易史跡調査を行った (6) 海域分野共同研究 : 本特定領域「海域分野」所属のメンバーによる「東アジア海域史研究会」に本研究班の研究者も参加し、東アジア海域史の全体史執筆のための研究発表・討論を行った。
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Research Products
(30 results)