2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17083028
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
高津 孝 Kagoshima University, 法文学部, 教授 (70206770)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 由紀夫 鹿児島大学, 法文学部, 准教授 (20295231)
陳 捷 国文学研究資料館, 文学資源系, 准教授 (40318580)
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Keywords | 科挙 / 出版文化 / 宋代 / 寧波 / 日中交流 / 東アジア / 海域史 / 異文化理解 |
Research Abstract |
高津は、6月に、米国ハーバード大学フェアバンク・センターで開催された18世紀から14世紀における中国出版文化史」会議に招待され、発表をおこなった。また、11月にドイツ・ミュンヘン大学で開催された「東アジアの地中海」会議に招かれ、発表を行った。ともに本科研における中国の出版文化研究の成果が国際的に認められたものである。さらに、12月には、中国を代表する図書館である中国国家図書館、北京大学図書館の古典籍部門の専門家二人を招聘し、東京・国文学研究資料館で本科研に直接関連する「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」シンポジウム、京都国立博物館で同ワークショップを開催した。 大田は、東アジア海域における経済状態について、名古屋歴史科学研究会大会(5月)において「15・16世紀の東アジア経済と貨幣流通」という発表を行い、また、沖縄県立埋蔵文化財センター(5月)において「宋元時代の『琉球』」という発表をおこなった。また、8月に北京で、3月に台湾地区の図書館で、東アジア海域史に関する資料の調査・収集をおこなった。 陳捷は、日中両国の人物と書物往来という角度から、日本と中国東南地域の文化的な繋がりを探ってみた。「日本入宋僧南浦紹明與宋僧詩集『一帆風』」は入宋僧南浦紹明の帰国する際に持ち帰った中国人僧侶の送別詩を分析し、新資料の発掘であり、宋末においての日本僧侶の関係の考察において重要な意味を持っている。論文「中国に伝わった百万塔陀羅尼の記録について」、「明治前期における日中間の民間往来について-岸田吟香を通して」は明治時代の日中文化交流の状況を考察するものであるが、いずれも新しい視点からの研究であり、日本と中国東南地方の間の人物と書物の深い関わりを、具体的な事例を通して分析した。
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[Presentation] Prose collections printed in Song China2007
Author(s)
TAKATSU Takashi
Organizer
First Impressions: The Cultural History of Print in Imperial China (8th-14th centuries)
Place of Presentation
Fairbank Center for East Asian Research, Harvard University
Year and Date
20070625-20070627
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