2006 Fiscal Year Annual Research Report
「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成」調整班A01:文献資料研究部門
Project/Area Number |
17083029
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
平田 茂樹 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 助教授 (90228784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅見 洋二 大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (70184158)
青木 敦 大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (90272492)
遠藤 隆俊 高知大学, 教育学部, 教授 (00261561)
須江 隆 日本大学, 生物資源学部, 助教授 (90297797)
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Keywords | 文献資料学 / 政治・制度 / 現地調査 / 石刻史料 |
Research Abstract |
本調整班の主たる課題は、次の二つである。(1)政治、文学、思想、法律、宗族、数学、医学など多分野の研究者が、文献資料学の方法論について討議を重ねる。(2)世界的に高水準にある我が国の伝統的文献資料学の手法を批判的に継承しつつ、欧米等の斬新な方法論を導入した資料分析の成果を視野に入れ、東アジア海域世界という、長期且つ広域の世界構造を明らかにする、独自の新しい文献資料学の創生を目指す。 上記の課題に従い、共同研究開始第二年度の平成18年度は次のような共同研究を進めた。研究集会を3回(9月、11月、1月)開催し、調整班所属の各研究班の研究進捗状況を確認するとともに、研究課題の相互調整を行った。また、11月、1月の研究集会では「政治・制度史料における文献資料学の新たな可能性について」という共通課題のもと、合計12名の報告者(内、外国人報告者5名)を中心に文献資料学の方法論をめぐり意見の交換を行った。 さらに、上記研究集会以外にも、海外より招聘した呉松弟(復旦大学)、B.Bossler(U.C.デービス)の両氏を中心に歴史研究における現地調査と文献資料調査、石刻史料と文献資料の利用の可能性についてワークショップを開催し、討議を行った。以上の成果については次年度、学術雑誌に逐次、公表する予定である。 なお、昨年度の研究成果については『大阪市立大学東洋史論叢』特集号「文献資料学の新たな可能性について」(2006年5月)という形で公表した。
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Research Products
(6 results)