2009 Fiscal Year Annual Research Report
浙江・江蘇地域の道教・民俗信仰に関する廟宇・祭神・儀礼調査
Project/Area Number |
17083038
|
Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
二階堂 善弘 Kansai University, 文学部, 教授 (70292258)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吾妻 重二 関西大学, 文学部, 教授 (20192982)
千田 大介 慶応義塾大学, 経済学部, 准教授 (70298107)
山下 一夫 神田外語大学, 外国語学部, 専任講師 (20383383)
志賀 市子 茨城キリスト教大学, 文学部, 教授 (20295629)
濱島 敦俊 関西大学, 東洋文庫・研究部, 研究員 (40012976)
|
Keywords | 浙江・江蘇 / 広東・福建 / 台湾 / 道教・民間信仰 / 廟・祭り / 民間宗教 / 渡来神 |
Research Abstract |
当研究班においては、当初は寧波を中心とした浙江・江蘇一帯の寺廟や祭祀について調査すろ予定であったが、その地域や節囲は徐々に拡大し、実際には調査地域は福建・台湾・広甫・山東、さらにはべトナム・タイにまで及ぶものとなった。これは対象どなった廟や神信仰の及ぶ範囲が想定以上に広範囲に及んでおり、沿岸地域一帯を調査しなければ、宗教文化をトータルに把握することができないことが判明したためである。 また寧波プロジェクト全体の目的が、日本伝統文化との関連を重視するというものであったため、宋代に盛んであった信仰の日太への伝来についての研究も重点的に行われることとなった。二階堂はこれまでの招宝七郎信仰の研究のほか、妙見信仰への真武信仰の影響について特に注意し、調査を行った。 最終年度に当たっては、引き続き調査を行うとともに、研究成果のまとめを行った。千由・山下は嘉興・湖州清明節蚕神祭祀の調査、及び浙江省嘉興・安徽省宣城皮影戯の調査を行い、志賀は広東を中心に、海陸豊地域・恵来県・汕頭市などの現地調査を行った。また志賀はシンカポール・クアラルンプールの華人宗教の調査も行った。濱島は沖縄「土帝君=土地公祭祀」の調査、及び長崎「普渡勝会」の調査を行うた。また二階堂は、寧波・杭州五山寺院の再調査を行った。 東方学会第59回全国会員総会(日本教育会館)にて、濱島が「東亜城隍雑考」とのタイトルで講演を行った。 これらの活動をふまえて、平成22年3月には、総313頁の『浙江・江蘇地域の道教・民俗信仰に関する廟宇・祭神・儀礼調査研究成果報告書』を発行した。
|
Research Products
(5 results)