2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17084002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
長谷 あきら Kyoto University, 大学院・理学研究科, 教授 (40183082)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 伸悦 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教 (60280939)
鈴木 友美 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教 (10362435)
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Keywords | 遺伝子 / 細胞・組織 / シグナル伝達 / 植物 / 蛋白質 |
Research Abstract |
我々はこれまで、フォトトロピンのシグナル伝達の分子機構に関する姐究を、主に分子生物学的、細胞生物学的な手法を用いて進めてきた。本年度の成果は以下の通りである。 酵母Two-hybrid法によるスクリーニングにより取得されたphot相互作用因子のうち、小胞輸送に関わるARF1(ADP ribosylation factor 1)についてさらなる解析を進めた。本年度は、ARF1とphot2の結合について、ランダム変異導入法により結合に関わるphot2分子内のアミノ酸を見いだし、そのアミノ酸が変異したphot2遺伝子を導入した植物体の生理応答と細胞内局在について解析を行った。その結果、ARF1との結合能を失ったphot2は生理活性も大きく損なわれていることが小された。 我々は、phot2にGFPを融合させて植物体で発現させ、その応答や細胞内分布を調べてきた。本年度は、phot1とphot2について、N-末端側領域とC-末端側領域を入れ替えたキメラ分子(合計2種類)を構築し、GFPと融合させて植物体で発現させた。これらの植物の光応答を比較したところ、phot応答の感受性は、主にN-末端側領域の構造により決定されること、phot2で見られてphot1では見られない葉緑体の逃避運動が、どちらのキメラ分子でも起こることを見出した。 我々は、強光下においても、photlphot2二重変異体では柵状組織を構成する葉肉細胞における極性伸長が起こらず、その形状が丸いままであることを見出した。本年度は、この応答が葉のどの組織で発現しているphotの働きによるのかを明らかにするため、組織特異的にphot2を発現する形質転換植物を作出した。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] AHK5 Histidine Kinase Regulates Root Elongation Through an ETR1-Dependent Abscisic Acid and Ethylene Signaling Pathway in Arabidopsis thaliana.2007
Author(s)
Iwama, A., T. Yamashino, Y. Tanaka, H. Sakakibara, T. Kakimoto, S. Sato, T. Kato, S. Tabata, A. Nagatani, and T. Mizuno
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Journal Title
Plant Cell Physiol 48
Pages: 375-380
Peer Reviewed
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