2008 Fiscal Year Annual Research Report
情報バリアフリー技術による産業化モデルと障害者社会参加のための実践的研究
Project/Area Number |
17100009
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊福部 達 The University of Tokyo, 先端科学技術研究センター, 教授 (70002102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中邑 賢龍 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (70172400)
福島 智 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (50285079)
田中 敏明 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任教授 (40248670)
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Keywords | バリアフリー / ノンバーバル情報 / 聴覚障害者 / 音声認識 / タクチルエイド / 視覚障害者 / 福祉ビジネス / 障害者雇用 |
Research Abstract |
1.聴覚・言語障害者のために音声をリアルタイムで字幕に変換して見せる「音声同時字幕システム」: (1)技術的課題の解決策 字幕を読んでいるときの聴覚障害者の視線運動が健聴者と異なることを明らかにし、読みやすさの改善を図った結果、聴覚障害者用の字幕システムとしては、筑波技術大学、群馬大学の教育現場で導入され、安定的に運用されるようになった。(2)ユニバーサル化と障害者社会参加の評価 本システムをユニバーサル化した場合のマーケッテイングを行った結果、会議市場、教育(講義)市場、放送市場の3分野で有用であると推論された。教育現場や公的機関であれば公的な支援があれば安定して運用でき、それに伴う雇用も増えることが推測された。しかし、市場原理にゆだねた場合には、3〜5年間の公的支援がなければ運用のみならず、障害者社会参加の促進は見込めないことが分かった。 2.視覚障害者のためにWeb情報のテキストを話速変換音声にしながら非テキストを触覚に提示する「触覚ジョグダイアル」インタフェース: (1)技術的課題の解決策 文字を任意の速さで音声にするスクリーンリーダと非文字を指先に提示する触覚ディスプレイを開発し、それを痍続した「タジョダ」を実用化することができた。また、スクリーンリーダ独自としては本開発ベンチャー企業)がフォーカストークという商品名で販売することができたが、ハードウェアである触覚ディスプレイを量産するまで開発を続けるには本補助金の支援では困難であることが分かった。(2)ユニバーサル化と障害者社会参加の評価 触覚ジョグダイアルとしての販売を広げるため、2006〜2007年度にわたり進められた総務省委託事業「視覚障害者向けマルチブラウジング技術の研究開発」(NHK技研代表)に触覚ジョグダイアルを適用し、タジョダの利用の範囲を広げた。また、社会参加を促す方法の一つとして、メーカの協力により、文字、画像および触覚情報をタジョダを介して通信できるような携帯電話インタフェースを試作した。現在、この評価を通じてタジョダを汎用化した場合、どこまでマーケットを広げ、視覚障害者の社会参加にどこまで有用かを調査中である。 3.本年度の総合評価 以上の2護持についていえば、ソフト的な支援技術はネットワーク等の普及により、市場化できる場合があるが.ハードが介入する
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Research Products
(6 results)