2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17101008
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
柴山 守 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (10162645)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松林 公蔵 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (70190494)
河野 泰之 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (80183804)
水野 広祐 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (30283659)
石川 登 京都大学, 東南アジア研究所, 助教授 (50273503)
田中 耕司 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (10026619)
|
Keywords | 地域研究 / 東南アジア / 空間情報学 / GIS / リモートセンシング / ハノイ市 / アユタヤ / 都市形成史 |
Research Abstract |
本研究の目的は、従来の情報学を内包した空間情報学概念を地域研究に導入して、「地域情報学」の学問体系を創出し、地域研究に新たなアプローチや知見を与えることを目指す。主な内容は、(1)地域研究における情報学的手法に基づく実証研究、(2)地域研究における情報学の展開、(3)情報資源・基盤研究である。上記(1)に関する研究では、ベトナムの首都ハノイにおける情報に基づく都市形成史、歴史研究、-ハノイ・プロジェクト、及びアンコールから東北タイに至る宗教伝播の研究及び東北タイ寺院マッピングと僧侶の出家・移動遍歴の研究-アユタヤ・プロジェクトをコア研究として進めた。 ハノイ・プロジェクトでは、19〜20世紀の都市形成過程と変容の研究において,仏統治下以前,仏統治下時代,及び以降の3時代の区分で,GIS/RS/GPSを利用した地図資料の研究とフィールド調査,都市形成過程の計量的分析,標高データも考慮した都市形成3次元モデル構築の研究を進めた。 アユタヤ・プロジェクトでは、アンコールから東北タイに至るRoyal Roadの実証的研究で、寺院や橋,溜池などの現存する遺跡,工作物を調査し,フィールド調査と文献調査で実証する研究である.後者では,東北タイの上座仏教寺院の立地及び関係する出家者の移動遍歴を,GPS(全地球測位システム)を採用したフィールド調査,寺院のデータベースを含む時空間マッピングとネットワーク分析に基づいて研究を進めた. この他、地域研究史アーカイブ、地域在住高齢者の健康実態に関するアジアの地域間比較、インターネットGoogle EarthなどのRSにより土地利用変容を探るサラワク研究、情報資源共有化と地域研究情報基盤では遠隔ビデオ会議・講義システムの実証実験などの成果を挙げた。
|
Research Products
(7 results)