Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 仁之 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (10175953)
大島 利雄 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (50011721)
片岡 清臣 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (60107688)
森田 茂之 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (70011674)
坪井 俊 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (40114566)
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Research Abstract |
研究代表者野口,山ノ井,相原,城崎等によりネウァンリンナ理論において研究が進んだ。具体的には,Siuによる有理型接続について簡明ナアプローチが解明さつつあり,また1変数の問題であるMues予想,Goldberg予想とタイヒミューラー空間との自然な関係が判明した。不変計量の理論では,大沢,平地,宮島,赤堀等によりCR構造と等角不変量について研究が進んだ。児玉と清水は,正則自己同型位相群による多重円盤の特徴付けに初めて成功した。森田は,タイヒミューラー空間のホモロジー構造の研究に進展をみた。葉層については,坪井が葉の基本群と多様体の位相の関係,同相群の一様有界性について研究を進めた。吉川は,符号付K3曲面族の同変解析的捩率のBorcherds積と井草保型形式による積公式を得た。高山は,ケーラー射による,中野半正ベクトル束の随伴束高次順層の正値性研究を行った。その他,多変数複素力学糸(上田,篠原),大脳皮質のVI野の機能に対し新しい有限離散ウェーブレット,フレームの構成(新井)等で研究の進展を得た。研究成果発信では,国際的に定着した「多変数複素解析葉山シンポジウム」が7月に開催され,国内外から当該研究に関係する著名な研究者が集まり,(国内約55名,国外約15名)合宿型式で4日開活発な研究発表,共同研究が行われた。また,繰り越しになっていた値分布理論とディオファントス理論に関する小研究集会が7月に東大数理科学研究科で開催され,4日間に渡り国外招聘者6名による講演を含む16の講演と共同研究が行われた。これらの研究活動の世界発信にはね当該研究課題のもとで構築されたテンターネット発信機能が活用された。またこのシステムは,フランスやカナダで開催された関連の深い研究集会情報の世界発信にも有効に利用された。
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