2007 Fiscal Year Annual Research Report
非対称ポテンシャルを用いたスピンダイナミクス整流素子の作製と特性制御
Project/Area Number |
17104005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大谷 義近 The University of Tokyo, 物性研究所, 教授 (60245610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 崇 東京大学, 特性研究所, 助教 (80360535)
ノリ フランコ 理化学研究所, フロンティア研究システム, チームリーダー (50415262)
原 正大 理化学研究所, フロンティア研究システム, 研究員 (90392167)
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Keywords | ナノ磁壁 / 非対称ポテンシャル / スピントロニクス / 分子モーター |
Research Abstract |
楕円リングにおける磁壁ペアの高周波振動磁場応答 平成19年度の研究で,楕円ナノリング中に補足した磁壁ペアを対消滅が生じないように連続回転させる手法を確立した。これは,一方の磁壁が,ピン止めサイトから離脱して他方の磁壁に衝突する前に,他方の磁壁を離脱させることにより衝突を回避する方法である。すでにナノ秒のパルス磁場を用いた予備実験から対消滅を引き起こさずに磁壁ペアの位置を入れ替える実験に成功している。したがってGHz帯の高周波磁場の印加により磁壁ペアの連続回転振動を誘導することが可能であることが分かった。 スピン整流素子 19年度までの研究から,スピン抵抗を考慮したスピン流回路の設計手法を確立した。更に,この手法をスピン軌道相互作用と組み合わせることによりスピン整流効果(スピンホール効果)を電気的に観測することに成功した。その後19年度はスピン起動相互作用を用いたスピン流生成手法やスピンホール効果の発生機構に関する研究を集中的に行い,一連の成果を上げた。
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Research Products
(5 results)