2009 Fiscal Year Annual Research Report
神経突起形成のマスター分子Protrudinの発見と機能解析
Project/Area Number |
17107004
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中山 敬一 Kyushu University, 生体防御医学研究所, 教授 (80291508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白根 道子 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (90398082)
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Keywords | スパイン / 膜輸送 / Protrudin / 硫酸化脂質 / Rab11 / ノックアウトマウス / 痙性対麻痺 / FYVEドメイン |
Research Abstract |
Protrudinはわれわれが近年発見した膜タンパク質で、小胞膜輸送の制御により神経突起形成を誘導する分子である。昨年度までにわれわれの研究によって、ProtrudinはそのN末端にあるRBDドメインでRab11と、C末端に位置するFYVEドメインで硫酸化脂質に結合することを明らかにしてきた。また、われわれが作製したProtrudinノックアウトマウスでは生後数ヶ月より進行性の麻痺を呈することがわかった。ちなみにわれわれの共同研究者である高知大学のグループによってすでに硫酸化脂質の合成酵素のノックアウトマウスは同様の表現型を呈することが報告されている。本年度はRab11の関与が示唆されているスパイン形成について、Protrudinと硫酸化脂質の役割について解析を進めた。 ProtrudinのFYVEドメインをGFPに融合させ、その分布を調べたところ、スパイン部分に強いシグナルを観察した。また硫酸化脂質に関しても同様の発現パターンを呈することがわかった。さらにProtrudinノックアウトマウスにおいても硫酸化脂質の合成酵素のノックアウトマウスにおいても、スパインの成熟に形態的な異常があることが明らかになった。またヒト痙性対麻痺に見られるProtrudin遺伝子点変異はProtrudinの分布に異常をもたらすことが明らかとなった。以上の結果は、Protrudinが硫酸化脂質と結合することによってスパイン成熟に関わる重要な分子であることを示している。
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[Journal Article] Fbxo45 forms a novel ubiquitin ligase complex and is required for neuronal development2009
Author(s)
Saiga, T., Fukuda, T., Matsumoto, M., Tada, H., Okano, H.O., Okano, H., Nakayama, K.I.
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Journal Title
Molecular and Cellular Biology 29
Pages: 3529-3543
Peer Reviewed
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