2009 Fiscal Year Annual Research Report
Klotho.Na+/K+ATPase複合体が制御する生体応答システムの研究
Project/Area Number |
17109004
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
鍋島 陽一 Kyoto University, 医学研究科, 教授 (60108024)
|
Keywords | Klotho / Na+, K+-ATPase / カルシウム / ホメオスタシス / 老化 / PTH / ビタミンD / FGF23 |
Research Abstract |
α-Klotho、β-Klotho、FGF19 subfamilyによる生体恒常性維持機構の全体像を解明する為に、α-Klotho、β-KlothoとFGF19,FGF21,FGF23、FGF受容体との結合、リン酸化カスケード、ターゲット遺伝子の発現を解析、Klotho family、FGF19 subfamilyのフィードバック作用の検討を行い、α-Klotho、FGF23、1,25(OH)2D,PTHから成る電解質代謝の全体像、β-Klotho、FGF19、胆汁酸からなるコレステロール/胆汁酸代謝の全体像を明らかにした。α-KlothoとFGF23をモデルに結合様式を解析し、糖鎖配列をα-Klothoが認識し、FGF23/α-Klotho/FGFR1複合体が形成され、FGF23シグナルが伝達されることを明らかにした。 β-Klothoに対するモノクローナル抗体を分離し、免疫沈降、質量分析によりβ-Klotho結合タンパクの候補をリストした。一方、脂肪細胞の初代培養システムによりβ-Klothoの機能を解析するシステムを立ち上げた。α-Klotho、β-Klotho、WTの尿、血液、糞等のメタボローム解析、肝臓、脂肪等のトランスクリプトーム解析を行った。メタボーローム解析からはノックアウトで顕著に低下する分子を同定した。 これらの成果を基盤に、それぞれのステップの分子メカニズムの解明、α-Klotho,β-Klothoの機能制御に関連する新たな分子の同定、電解質、コレステロール/胆汁酸代謝、糖代謝を制御する新たな分子機構の解析へと展開している。
|
Research Products
(12 results)
-
[Journal Article] Relevant use of Klotho in FGF19 subfamily signaling system in vivo.2010
Author(s)
Tomiyama K., Maeda R., Urakawa I., Yamazaki Y., Tanaka T., Ito S., Nabeshima Y., Tomita T., Odori S., Hosoda K., Nakao K., Imura A., Nabeshima Y.
-
Journal Title
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 107
Pages: 1666-1671
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-