2005 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝的負荷の高い脳血管疾患の遺伝疫学と高リスク者戦略による2次予防
Project/Area Number |
17109007
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小泉 昭夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (50124574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 信夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (40135570)
鈴木 倫保 山口大学, 医学部, 教授 (80196873)
野崎 和彦 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90252452)
松田 文彦 京都大学, 医学研究科, 教授 (50212220)
豊國 伸哉 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90252460)
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Keywords | 遺伝子 / ゲノム / 脳・神経 / 遺伝学 / 社会医学 |
Research Abstract |
本年度は、家族性脳動脈瘤と家族性Moyamoya病の遺伝的解析を行った。 1.脳動脈瘤:1)Elastin(ELN),NOS2A,APOEおよびACE2について症例・対照相関研究を行った。2)染色体17番に焦点を当てた解析。3)少数の創始者効果が期待される地域での症例・対照研究の3つの検討を計画した。 2.Moyamoya病:3世代以上にわたる常染色体優性遺伝の確実な家系の解析を行った。 その結果以下の成果を得た。 1)NOS2A,ACEELN,APOEについて、362例の症例、および332例の対照とし、相関解析を行った。その結果、統計的に有意な相関は確認されなかった。 2)染色体17番に焦点を当てた解析:D17S1857-D17S1871の4.3MbのTNFRSF13B,M-RIP,CPOPS1,RAI1,SREBF1,GRAP,MAPK7,MFAP4およびAKAP10について症例50名(内29名は家系症例)の全エクソンおよび調節領域の配列決定を行った。変異が見出されたのは、TNFRSF13Bのみであり、相関解析でも有意な防御ハプロタイプがみいだされた。 3)少数の創始者効果が期待される地域での症例・対照研究:男性症例29例、男性対照25例を用いて相関研究を行った。その結果、rs1435858(Chr4,p=5.86x10-5)、rs956215(Chr15,p=7.19X10-5),rs767603(Chr14,p=7.19X10-5),rs2019108(ChrX,p=0.000489)など既に連鎖が報告されている領域に相関が確認された。 4)Moyamoya病:現在3世代以上にわたる8家系を用いて連鎖解析を行い、2家系について家系調査を行っている。
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Research Products
(3 results)