2005 Fiscal Year Annual Research Report
大容量分散コンピューティングのための大規模スケーラブルP2Pグリッド基盤の研究
Project/Area Number |
17200002
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐藤 三久 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (60333481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴 泰祐 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (90209346)
高橋 大介 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (00292714)
北川 博之 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 教授 (00204876)
櫻井 鉄也 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (60187086)
山本 有作 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 講師 (20362288)
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Keywords | P2Pコンピューティング / グリッドコンピューティング / 並列処理 / 分散処理 / オーバーレイ・ネットワーク / 大容量データ処理 |
Research Abstract |
P2Pグリッドとは、従来、各研究組織にある計算資源を共有することが目的であったグリッド技術を、P2P(Peer to Peer)技術を活用しオフィスおよび個人のPCなどの潜在的な計算資源をグリッドの計算資源として活用するものである。本研究の目的は、期待される大量の計算資源による大容量コンピューティングのためのP2Pグリッド基盤を構築・利用する技術を確立し、実際のアプリケーションにおいて有効性を検証することである。我々の対象とする大容量コンピューティングとは大量の計算と大規模なデータの双方を扱うコンピューティングであり、様々なパラメータの組み合わせに対する計算を必要とする大規模パラメータサーチ問題や単一のサイトでは格納・検索が不可能な大規模データベースなどを含む。当該年度においては、以下の研究を行った。 ・RPCベースのグリッドプログラミングシステムであるOmniRPCを、XtremWebを含む複数のP2P分散システムに対応できるようにし、様々なP2P分散システムで管理されている計算資源を統合的に利用できるシステムを設計、実装した。これをベースにさらにスケーラブルなプログラミングモデルを検討した。 ・P2P環境における計算資源間を透過的に通信することができるようにするオーバーレイネットワークを設計し、予備評価を行った。このオーバーレイネットワークにおいては、UDP hole punchingなどの機能が使えることが確かめられた。また、Peerの個人の関係で認証することのできる認証方法について検討した。 ・P2P環境上に分散配置されたXMLデータを効率的に検索できる技法について検討した。 ・並列固有値計算アルゴリズムなどの、疎粒度の並列性を持つP2Pグリッド向きの数値計算アルゴリズムについて研究を行い、グリッド上にてその有効性について検証した。
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Research Products
(6 results)