2007 Fiscal Year Annual Research Report
アンテナの指向性を利用するユビキタスインフラストラクチャに関する実証的研究
Project/Area Number |
17200003
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
渡辺 尚 Shizuoka University, 創造科学技術大学院, 教授 (90201201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小花 貞夫 (株)国際電気通信基礎技術研究所, 適応コミュニケーション研究所, 所長 (60395043)
水野 忠則 創造科学技術大学院, 教授 (80252162)
萬代 雅希 静岡大学, 情報学部, 助教 (90377713)
渡辺 正浩 (株)国際電気通信基礎技術研究所, 適応コミュニケーション研究所, 主任研究員 (00395047)
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Keywords | ユビキタスネットワーク / アドホックネットワーク / メディアアクセス制御(MAC) / スマートアンテナ |
Research Abstract |
本年度は,以下の項目に関して研究を推進した. (1)指向性MAC方式の拡張 deafness問題に対処する方式として,周囲に状況を通知するMACプロトコルを開発した。また,送信電力と送信レートを適応的に制御するMACプロトコルを開発した.性能評価の結果,両者とも従来方式よりも性能が向上したことを確認した. (2)テストベッドを用いた実証実験 テストベッド(UNAGI)を用いて,deafness問題の基本的実験および,deafnessに対処するMACプロトコルを実装して実験を行った。 また,より効果的なデモを行うためにテストベッドにTCP/IPを組み込んだ。これにより,各所でデモを実施した。2007年7月の情報処理学会シンポジウムではデモ部門第2位,9月のACM Mobicomデモ部門第3位を獲得した。 (3)小型無指向性アンテナを用いたMACおよびルーチング方式の検討 センサーネットワークで,効率に通信するための工夫として,データ集約方式の改良および協調バッファリング方式を開発した。 評価の結果,蓄積されたデータをランダムに送出する方法により,データ伝送遅延および消費電力上で効果があることを明らかにした. (4)スマートアンテナに適したルーチング方式の検討 複数のルートをジグザグに交差させるルーティング方法の基礎を考案した。本方式が効果を発揮するネットワーク形状について基礎特性を検討した。 (5)超小型指向性アンテナを用いたMACおよびルーチング方式の検討 無指向性のセンサネットワークノードと指向性のアドホックネットワークノードが混在するMAC方式の検討を行った。具体的には,MICA moteとUNAGIを接続した通信実験を行い,階層型ネットワークを構成した。
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