2007 Fiscal Year Annual Research Report
センサネットワークのための高度データ処理基盤に関する研究
Project/Area Number |
17200006
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西尾 章治郎 Osaka University, 情報科学研究科, 副学長・理事 (50135539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 隆浩 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (20294043)
寺田 努 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (70324861)
小川 剛史 東京大学, 情報基盤センター, 講師 (60324860)
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Keywords | センサネットワーク / ミドルウェア / データ管理 / データ配信 |
Research Abstract |
本研究課題の目的は,センサネットワークのための高度なデータ管理を実現する統合型プラットフォームの構築である.本年度は,(1)センサネットワークノードのためのミドルウェアおよびハードウェアの開発,(2)センサネットワークにおけるデータ配置・管理技術,(3)センサネットワークのためのデータ送受信技術,の3つのテーマを中心として研究開発を推進した.まず(1)に関しては,センサネットワーク環境で長時間柔軟に駆動可能なセンサノードを開発した提案するセンサノードはイベント駆動型ルールによる動作記述やスリープ制御が行える.また,人間装着型センサと環境設置型センサの連携機構に関しても研究を推進した.(2)に関しては,センサネットワークの通信方式としてセンサ同士が無線で直接接続されるアドホックネットワークを想定し,データアクセスのためのデータ転送トラヒックを低減するための配送スケジューリング手法を提案した.提案手法は各データ要求の配送期限を考慮して配送スケジュールと経路を決定するため,センサネットワーク全体でのデータの可用性を高めながら消費電力の低減とネットワーク資源の効率的利用を実現している.(3)に関しては,データ送受信技術として1対1通信だけでなく放送型通信を活用することで効率的にデータ配信を行う技術を考案した.提案方式では消費電力や地理的な特性を考慮して放送スケジューリングや通信方式の動的な選択を行うため,高い配信効率を実現しながらセンサネットワーク全体としての稼働時間を長くできることを確認した.これらの研究成果は学術論文誌X篇,国際会議会議録掲載論文XX篇を含む多数の雑誌や会議録に掲載されている.また,大規模なナビゲーションシステムの運用など実際の現場において多くの運用実験を行い,プラットフォーム構築に関する知見を得た.
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