2006 Fiscal Year Annual Research Report
社会ネットワークを利用した創造的な活動の支援に関する研究
Project/Area Number |
17200010
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
武田 英明 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 教授 (80252831)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市瀬 龍太郎 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 助教授 (00332156)
濱崎 雅弘 産業技術総合研究所, 情報技術研究部門, 研究員 (50419016)
西澤 正己 国立情報学研究所, 人間・情報社会相関研究系, 助教授 (00281585)
安田 雪 東京大学, 大学院経済学研究科, 特任助教授 (00267379)
高橋 徹 国際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 専任研究員 (20374118)
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Keywords | 社会ネットワーク / ソーシャルネットワーキングサービス / 学術会議支援 / ネットワーク分析 / 計量情報学 |
Research Abstract |
本研究では創造的活動をコンピュータで支援する仕組みを提案することが目的とするが,とくに人間間の関係,すなわち社会ネットワーク(social network)に注目し,社会ネットワークを利用することで新しい創造活動支援を実現することを狙っている.具体的には以下のような研究を行った. 解析としては,まず特定の大学の教員のソーシャルネットワークをWebマイニングにより抽出した。英語サイト、日本語サイト、大学サイト内の三種類の異なるWebサイトからのソーシャルネットワークの抽出を行い、それぞれの違いに関する分析を行った。また、ネットワーク構造と創造性(今回は各教員の論文数を創造性を示す指標として用いた)との関係について調査を行った。 また,本研究ではブログ記事や新聞記事をメタデータとみなし,これらメタデータからの関心動向の解析を行うことで創造的活動の支援を行う.今年度は,(A)複数の言語で記述されたブログ記事を対象とした言語横断型関心解析,(B)感情表現を用いた新聞記事を対象とした感情分析について研究を行った. システム作成としては,人間の関係を利用した情報利用ツールの試作を行った.特に,人間が情報をやりとりする時の関係に着目し,それを利用した効果的な情報利用方法についての研究を行った. また応用面においては,民族学・人類学における研究の発表活動の一環である博物館における展示に着目し、その展示作成や展示見学における創造的活動を支援するシステムの設計・開発を行っている。展示見学者が展示を介してどのような観点から研究者や研究成果に興味を持つかを調査・分析することをひとつの目的として、個々の研究者の展示に対する複眼的な視点を携帯型情報端末を用いて展示設計の中で複層的に提示するシステムを開発し、運用実験および結果の分析を行った。
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Research Products
(6 results)