2006 Fiscal Year Annual Research Report
脳外傷のリハビリにおける帰結研究に向けた包括的評価尺度と基盤データベースの開発
Project/Area Number |
17200038
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
木村 彰男 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70118941)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鹿島 晴雄 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70101954)
河瀬 斌 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40095592)
正門 由久 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (10173733)
大田 哲生 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20233132)
|
Keywords | 頭部外傷 / 高次脳機能障害 / 認知障害 / リハビリテーション / 広域LAN / データベース |
Research Abstract |
本研究は頭部外傷患者におけるリハビリテーション帰結を検証するためのデータベース運営を目的としている。平成17年度よりネットワークシステムの構築に着手し、平成18年3月から頭部外傷リハビリテーションデータベース(Brain Injury Rehabilitation Database ; BIRD)の運用を開始した。本年度は知能検査であるWechsler Adult Intelligence Scale(WAIS)が第3版(WAIS-III)にバージョンアップしたため、これに対応するためにシステムの改編を行った(WAIS-IIIでは、新しく「群指数」という側面からの把握や解釈が可能になること、また、高齢社会に対応するため適用年齢が大幅に拡大されること、その他、提示用の図版の大型・カラー化や、時代に合わなくなった問題内容の修正など、種々の改良が加えられている。http://www.nichibun.co.jp/kobetsu/kensa/wais3.html)。また収載項目として、QOLの評価指標の見直しを検討した。包括的QOLの評価尺度として広く用いられているMOS Short-Form 36-Item Health Survey(SF-36)の利用を検討したが、認知機能に問題のある頭部外傷患者には適応が困難であるため、短縮版であるSF-8を採用した。外来患者における長期フォローの介入指標として研究デザインを検討し、慶應義塾月が瀬リハビリテーションセンターで倫理委員会による承認を受けた。BIRDにおける平成19年3月現在の登録データは24名(平均年齢62.5±18.5歳、男15名/女9名、自宅退院率29.1%)であり、解析作業を進めている。データが特定施設に偏る傾向が見られ、研究協力施設の増加を模索中である。
|
Research Products
(2 results)