2005 Fiscal Year Annual Research Report
知識循環指向のLearning-GRIDシステムと新しい教授学の体系化
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17200047
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
岡本 敏雄 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (60125094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西之園 晴夫 佛教大学, 教育学部, 教授 (90027673)
本田 敏明 茨城大学, 教育学部, 教授 (00127705)
植野 真臣 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (50262316)
田村 恭久 上智大学, 理工学部, 助教授 (30255715)
香山 瑞恵 専修大学, ネットワーク情報学部, 助教授 (70233989)
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Keywords | e-Learning / e-Pedagogy / 知識循環 / Learning-GRID / 教育組織の運用 |
Research Abstract |
Learning-GRID構築に関する学術調査(Learning Technology系,e-Pedagogy系,教育組織ダイナミックス系の活動) ・北米諸国(アメリカ、カナダ) アメリカ(オレゴン大学、カリフォルニア大学バークレー校)、カナダ(サイモンフレーザー大学、e-Learn2005参加)の調査を行った。 ・EU諸国(ドイツ、イギリス、イタリア) ドイツ(Fern大学)、ポルトガル(CELDA2005参加)、イギリス(GSCL)、イタリア(LUISS Guido Carli大学)の調査を行った。 ・北欧諸国(フィンランド、スウェーデン、ノルウェー) 北欧諸国調査は3月9日から19日にかけて行われる予定である。 今回、調査を行った海外の先進諸外国におけるe-Learningと日本のe-Learningを比較すると、理論的な部分では遜色がないと思われるが、実践的な面では劣っているといえる。常駐の専門スタッフの不在、予算、e-Learning及びそのカリキュラムの認知度と必要性、大学での組織化などの様々な問題が解決されることが、日本でのe-Learning実践にとって必要であるといえる。 Learning-GRIDの基本設計(Learning Technology系の活動) 海外調査で得られた知見をもとに、個別学習を支援するWBLシステムと協調学習を支援するCSCLシステム構築のための検討を行った。具体的にはWebサービスを使った機能分散学習管理システム(LMS)をベースにして、LMS同士がXMLで情報交換を行い、必要な教材や学習者情報の相互交換などを行えるシステムを設計した。 従来の教授学の精査(e-Pedagogy系の活動) 従来の教授学の調査を行い、e-Learningによる教育・学習環境を設計する際の諸問題を整理した。その問題は個別化された学習の保障や、状況にそった文脈での学習の保障などである。 Learning-GRID運用の組織・体制の検討(教育組織ダイナミックス系の活動) e-Learningを実践する教育組織の運用・体制について海外調査を行った。 上記の活動の遂行において、本年度は3回(8月、12月、3月)の全体会議を行い、進捗報告と研究の方向性や内容を確認した。現在、本研究の実施状況を示す中間報告書を作成中である。
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Research Products
(21 results)