2007 Fiscal Year Annual Research Report
研究コンソーシアムによる気候変動に対する国際的対応力の形成に関する総合的研究
Project/Area Number |
17201010
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
三村 信男 Ibaraki University, 広域水圏環境科学教育研究センター, 教授 (60133089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江守 正多 国立環境研究所地球環境研究センター, 温暖化リスク評価研究室, 室長 (80300846)
安原 一哉 福島大学, 工学部, 教授 (20069826)
小峯 秀雄 福島大学, 工学部, 准教授 (90334010)
横木 裕宗 広域水圏環境科学教育研究センター, 准教授 (70240190)
桑原 祐史 福島大学, 工学部, 講師 (80272110)
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Keywords | 気候シナリオ / 沿岸域侵食災害 / 水稲栽培影響 / 持続可能な地域開発 / 気候変動下の持続的農業 / 農業影響評価モデル / 適応関連文献データベース / 熱中症対策の経済評価 |
Research Abstract |
サブ1(気候シナリオ班)では,気候シナリオを影響・適応研究に利用するにあたって留意すべき点をまとめ,国内外の関連分野の研究者に提案することに努めた. サブ2(都市・海岸・防災班)では,ベトナムの沿岸域における侵食への対応策を調査した結果、適応策としては伝統的な技術(マングローブなどの植生など)と近代的な技術(ジオシンセティックスの適用など)との融合が必要であることを確認した.また,ベトナムと日本による合同国際シンポジウム(9月,フエ)に参加し、この問題に対する情報交換と、今後の連携方法について議論した.現地調査では,ハノイやフエで洪水・浸水被害に関する基礎データの構築を行った.また,気候変動に伴う河川堤防の脆弱性の変化の検討も行った. サブ3(農業・食料対応斑)では,前年度に引き続いて農業の脆弱性評価と対応策に関する国際ネットワークの構築を行い,多くの参加研究者を得た.温暖化の好適影響を受けると考えられる中国黒龍江省の研究者をカウンターパートとして,ハルビン市の黒龍江省農業科学院において水稲栽培環境変動に関する研究会を実施し,北緯50度の黒河市を訪問して水稲栽培の実施状況を調査した。また,8月に中国黒龍江省ハルピン市で茨城大学・東北農業大学共催の日中共同シンポジウム「東北アジアにおける持続可能な地域開発」を開催した。気候変動下の東北アジアにおける持続可能な地域開発のあり方について意見交換を行い共同研究の可能性を検討した。また,インドネシア研究者との研究ネットワークシステムを展開して、国際ワークショップ、「アジアにおける持続的農業のための生態系サービスに関する国際ワークショップ」、を実施した。国連のミレニアム環境アセスメントで定義された生態系サービスと持続的農業の関係をテーマとして取り上げ、気候変動下での生態系サービスの4つの機能を議論した。 サブ4(適応政策班)では,気候モデルによる将来気候予測情報の不確実性を考慮するための農業影響評価モデルの拡張と、適応関連研究文献データベースの整理・拡張、を行った。また,熱中症対策の経済評価に関する先進事例の調査・分析および事例研究を実施した.
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Influence of global warming on coastal infrastructural instability2007
Author(s)
Yasuhara, K., Murakami, S., Komine, H., Mimura, N. And Recio-Molina, J.
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Journal Title
Jouranl of Sustainability Science Vol.2,Nol,
Pages: 13-27
Peer Reviewed
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