2006 Fiscal Year Annual Research Report
日中タイを中心としたグローバルSCMにおける組織制約の解明とその解決ツールの開発
Project/Area Number |
17201036
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
圓川 隆夫 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 教授 (70092541)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曹 徳弼 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (30242275)
鈴木 定省 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 助手 (50323811)
|
Keywords | サプライチェーンマネジメント / グローバル経営 / 競争力 / 経営成果 / 国際比較 / 効率化 / 阻害要因 |
Research Abstract |
今年度は本研究の2年目にあたり、基本的に17年度の調査と分析を継続しながら、各国のデータベースに基づく自動診断システムの開発と、LSCによる調査の枠組みを、グローバルSCM立場から、業種ごとに日中、日タイのサプライチェーンを構成する企業グループごとに行う調査へと拡大することを試み、以下の3項目に関する調査、研究を行った。 (1)各国の調査と分析の継続 (2)各国の制度・文化を考慮した自動診断システムの構築とそれに基づく経営成果との関連分析 (3)SCMの立場からのLSC調査とその分析 このうち、(2)に関しては各国の制度・文化に起因する組織制約を考慮した上で、個々の企業のSCMの能力向上に資する診断システムの構築を国別のデータベースに基づいて行った。同時にデータ収集を継続した上で、信頼性を高めるとともに、今後は我が国企業の場合と同様な経営成果との関連分析も行う予定である。 また(3)日中、日タイ、中タイにまたがるサプライチェーンを対象にして、そこに関わる企業をリストアップした上で、LSCの調査を行うことによって、個々の企業のLSCスコアがチェーンとしてのパフォーマンスにどのような寄与するかの分析を行うためのデータ整備を併せて行っている。 これにより、研究最終年度においては、グローバルSCMのバリューチェーンとしての全体最適と企業ごとの部分最適の組織制約に基づく矛盾を摘出することが出来できると考える。同時にそれらに関連した日系企業と現地企業との差等の考察が出来、グローバルSCM構築する上での組織上の問題について示唆を与える知見を提案できる見込みである。
|
Research Products
(6 results)