2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17201041
|
Research Institution | KEIO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
清水 信義 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50162706)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅川 修一 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30231872)
清水 厚志 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30327655)
佐々木 貴史 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70306843)
|
Keywords | ドメイン / モチーフ / メダカ / モルフォリノアンチセンス / ノックダウン解析 / 比較ゲノム解析 |
Research Abstract |
1.カオナシデータベースの構築 遺伝子データベース(DB)として標準的に用いられているRefseq geneとEnsembl geneのデータを独自に統合し、慶應遺伝子DBを構築した。このDBに以前から用いているカオナシDBを統合することで、発現解析やノックダウン解析の結果をwwwブラウザーを通して入力および検索が行えるシステムを構築した。 2.カオナシ遺伝子の発生初期ステージにおける発現解析 メダカの発生過程は標準的に40ステージに分類されている。各ステージごとに受精卵を100〜1000個採取、mRNAを抽出し、cDNAを合成した。また成体の各組織からもmRNAを抽出しcDNA化した。これらの発生ステージまたは成体組織のcDNAパネルを鋳型にしてヒトカオナシ遺伝子のメダカオルソログのRT-PCR法による発現解析を行った。 3.ノックダウン法による機能解析 モルフォリノオリゴを用いて、機能低下を引き起こすノックダウン解析を行なった。昨年度までに、発生初期でのアポトーシス、発生遅延、形態形成異常、眼の形成異常、心臓の形成異常、心嚢の肥大、内蔵の逆位、脳室の拡大等の様々な表現型を示すカオナシ遺伝子を得ることができた。従って、1.で構築した慶應遺伝子DBから新規カオナシ遺伝子のデータマイニングを行ない、対象の遺伝子数を増やすとともに、転写因子やシグナル伝達に関わる遺伝子のメダカオルソログを選択し、比較対照実験として同様にノックダウン解析を行なった。現在これらの表現型のクラス分けを行なっている。 4.ヒト培養細胞によるカオナシ遺伝子の細胞内局在解析 ほ乳類、あるいは霊長類特異的なカオナシ遺伝子を1.で構築した慶應遺伝子DBから、特に膜貫通ドメインを持つと推定されたものを中心に100個のカオナシ遺伝子を抽出した。現在、ヒト培養細胞でGFP融合タンパク質として強制発現系の構築を行なっている。
|
Research Products
(2 results)