2006 Fiscal Year Annual Research Report
「ヤンゴン-ハノイ」トランセクトにおける生態環境の履歴
Project/Area Number |
17201048
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平松 幸三 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (70026293)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 繁男 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (40353685)
岩田 明久 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (20303878)
竹田 晋也 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (90212026)
金坂 清則 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (00092825)
秋津 元輝 京都大学, 農学研究科, 助教授 (00202531)
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Keywords | 生態環境 / ベトナム / ミャンマー / タイ / ラオス |
Research Abstract |
ハノイ-ヤンゴン・トランセクト上に位置するバゴー(ミャンマー)、チェンマイ(タイ)、ルアンプラバン(ラオス)、ハイフォン(ベトナム)の4都市ならびにそこを拠点とした農村部において現地概査を行い、衛星画像・航空写真による解析結果と併せて生態環境条件の代表性を考慮しながら、調査地を絞り込む作業を行った。調査地の絞り込みにおいては、地形、植生、土壌、土地利用状況調査を行い、生態景観の現況を把握することを主眼とした。水資源、水産資源、林産資源等の自然資源の現況とその利用状況を把握するため、水資源調査、水生生物調査、植生調査を行い、調査地域の住民に対する聞き取り調査を開始した。また、水田農業、内陸漁労、林地利用、林産物採取等の生業複合システムの現況を把握するため調査地域の住民、NGO、政府等に対して、質問表を用いた面接調査等を行った。ラオスの旧王都における様々な伝統芸能を担った職能集団、ならびにラオス南部農村部におけるモーラムの演奏者に対するヒアリング調査ならびに参与観察を実施した。伝統芸能には生態環境の履歴が色濃く刻印されるので、生態環境の変容がどのように芸能に影響を与えているかを解明する予定である。 以上のデータ収集は、最終的にはデジタル・アーカイブス作成に資するため、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ、GPS、デジタル録音装置等を利用して、極力データのデジタル化に努めているところである。 さらに、バンコク空港が新しく開港したので、開港前に音響生態環境の把握を行い、併せて住民の健康調査を実施した。次年度は開講後1年を経た段階で同様の調査を実施し、開港前後の比較を行う予定である。
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Research Products
(32 results)