2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本・イスラーム関係のデータベース構築-戦前期回教研究から中東イスラーム地域研究への展開
Project/Area Number |
17201050
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
臼杵 陽 Japan Women's University, 文学部, 教授 (40203525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 博 一橋大学院, 経済学研究課, 教授 (10134636)
長澤 榮治 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00272493)
店田 博文 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20197502)
鈴木 均 日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター・国際関係紛争研究グループ, グループ長代理 (80414077)
三沢 伸生 東洋大学, 社会学部, 准教授 (80328640)
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Keywords | 回教・回教徒研究 / 戦前日本 / 中東イスラーム地域研究 / タタール語新聞 / 大川周明 / 道会雑誌『道』 / イスタンブル日本語商品館 |
Research Abstract |
本研究では・戦前日本の戦略研究としての回教・回教徒研究を積極的に再評価し・戦後展開した基礎的な地域研究としての中東イスラーム地域研究との継続性に力点を置いて検討する。そのような観点から新たにデータベースを構築しつつ・基礎研究と政策研究のバランスの上に立った「21世紀型中東イスラーム地域研究」のあるべき姿を提言することを目的とする。また・未刊史資料を含む情報を電子媒体で整理・分析・大日本帝国領に亡命していたムスリムによって刊行されていたタタール語等の雑誌・新聞類および戦前期アフガニスタンに関する資料も調査・収集の対象となった。その結果・最終年度に当たって研究成果の取りまとめが中心になったが・これまで通り8つの研究班をべースとした単独研究会および研究班の合同研究会の性格をもつ小規模なワークショップが箱根において開催された。また・研究成果の取りまとめとしては・戦前日本の回教・回教徒研究を推進・組織化した東亜経済調査局の大川周明が第一次世界大戦後に多くの論考を投稿していた道会雑誌『道』に掲載された大川周明の論考をデータ化してまとめた。また・アフガニスタン関係の尾崎三雄資料集のまとめ・アンカラ大学でのワークショップのトルコ語版の記録の出版を行ない(印刷中)・『コンスタンチノープル(イスタンブル)日本商品館館報』・タタール系新聞掲載の写真をCD-ROM化してデータベースを作成した。さらに・3年にわたる研究成果を冊子としてまとめて刊行した。
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Research Products
(30 results)