2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17202003
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
篠田 知和基 広島市立大学, 国際学部, 教授 (00022260)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
不破 有理 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (60156982)
松村 一男 和光大学, 表現学部, 教授 (70183952)
服部 等作 広島市立大学, 芸術学部, 教授 (50218509)
荻原 真子 千葉大学, 文学部, 教授 (00129074)
栗原 成郎 創価大学, 文学部, 教授 (70012359)
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Keywords | 太陽 / 月 / 蛙 / カラス / 黄道十二宮 / 射日神話 / フェニックス / 占星術 |
Research Abstract |
世界神話のコスモロジーとしてまず天空神話をとりあげた。さらに神話の天空を大気圏、日月、惑星、恒星とわけ、大気圏と日月世界からはじめ、9月には日月の死と再生と題する国際シンポジウムを京都の花園大学で開催した。 フランスからはミッシェル・ヴィエーニュ・グルノーブル大学教授、ロランス・ゴスレ同教授、ベルナール・パジョン同教授、ハミッド・ネジャト同想像力研究所研究員、ロジェ・ボゼット・エクス大学などをむかえた。国内からも、中国の古代の天文学を専攻する研究者や、井戸尻考古館館長などの参加も要請し、日本の縄文文化における蛙と月と女神の信仰や中国古代の天体観からはじまって、ギリシャ、ローマのフェニックス伝承、アメリカ先住民の世界の日月信仰、さらにオセアニアの日月神話まで、中国の射日神話や朝鮮半島の神話、竹取物語、そして記紀神話やギルガメシュ叙事詩、ホメロス、ケルト神話、エジプト神話など広範な領域から日月、とりわけ月神話の様相をさぐった。 1月にはそれをうけ、残された問題点を追求するために南山大学でシンポジウム「日月神話、儀礼と信仰」としてより具体的なテーマについて討論をした。万葉から新古今までの日本の詩歌の伝統のなかでの日月についても論じられ、六道絵にみられる日月のイメージ、中国南部の少数民族の儀礼、それと関連する日本各地の日迎えの儀礼などについても論じられた。 また各メンバーは中国、トルコ、アンコールワット、フランス、イギリス、パキスタンなどに神話と儀礼の調査におもむいた。 また、オルレアン大学の中世学のリベモン教授をむかえて、黄道十二宮について東西の比較をおこなった。
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Research Products
(7 results)