2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17202012
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Research Institution | Advanced Telecommunications Research Institute International |
Principal Investigator |
山田 玲子 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 主幹研究員 (30395090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 理恵子 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 研究員 (50395092)
生馬 裕子 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 認知情報科学研究所, 研究員 (10426645)
沖原 勝昭 神戸大学, 国際コミュニケーションセンター, 教授 (10094062)
田嶋 圭一 法政大学, 文学部心理学科, 助教授 (70366821)
原田 康也 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (80189711)
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Keywords | 第二言語習得 / 音声知覚 / 音韻 / 韻律 / 語彙 / 年齢効果 / WBT / 音声言語 |
Research Abstract |
本研究の目的は、外国語学習の初期に習得すべき音声言語の基本要素である「音韻」「韻律」「語彙」の各要素について、様々な年齢の学習者にコンピュータによる等質な訓練を施すことにより、学習年齢の影響を明らかにし、年齢を軸とした英語音声学習カリキュラムを作成することである。5歳から70歳の範囲で大規模な学習実験を実施する予定であるが、そのためには、学校など教育機関で集団での学習実験の実施を可能とする実験環境の構築が不可欠である。H18年度は、実験で用いる言語材料、音声・画像コンテンツの作成を継続した。また、各要素について、知識、リスニングのみではなく、発音スキルの学習も組み合わせるため、研究で用いるWBT(Web-Based Training)システムに、学習者の発音の良し悪しを評定するためのモジュールを追加改変し、実験実施環境を整えた。これらと並行し、数校(小学校、高校、大学)にて予備的実験として、音韻学習、韻律学習、語彙学習すべてを含む学習実験を行い、データを回収した。現在、データの詳細解析中である。一次的な結果解析では、すべての学習内容で学習効果が認められたが、現在までの結果からは、学習効果と年齢による差を示す結果は得られていない。これら予備実験は、学校での学習データ収集の運用方法確立を主たる目的として実施したものであり、統制した実験条件を設定したものではなかったこと、発音学習モジュールが追加されていないシステムで実施したことから、学習効果については、H19年度により統制をとり、発音機能も付加した環境下でデータ取得し、解析する必要がある。
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