2006 Fiscal Year Annual Research Report
17-18世紀アジア諸地域の港町における異文化交流の諸相の比較研究
Project/Area Number |
17202013
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
羽田 正 The University of Tokyo, 東洋文化研究所, 教授 (40183090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長島 弘 長崎県立大学, 経済学部, 教授 (10145964)
深沢 克己 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60199156)
松井 洋子 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (00181686)
水井 万里子 九州工業大学, 工学部, 准教授 (90336090)
村尾 進 天理大学, 国際学部, 准教授 (10239478)
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Keywords | 東インド会社 / 長崎 / 異文化交流 / 港町 / 広州 / 比較歴史学 / 世界史 |
Research Abstract |
1)長崎における異文化交流の特徴を把握するための研究会(第一回)を開催し、6つの比較ポイントのそれぞれについて分担者、協力者が報告を行った。その後参加者全員で討論し、理解を深めるとともに問題の所在を確認した。 2)インド現地調査に先立ち、北西インド(スーラト)と南東インド(チェンナイ、ポンディシェリ、プリカットなど)における異文化交流の実態に関する研究会を開催し、調査に際して必要な知識を共有できるように努めた。 3)スーラト、チェンナイ、ポンディシェリにおいて、分担者と協力者による現地調査を実施した。主要なポイントは、外国人居留地の位置と規模、行政・宗教施設の位置と分布、残存する17-18世紀の建造物の現状把握などである。また、スーラトの博物館、ポンディシェリのフランス極東研究所支部などで、現地研究者と情報交換を行うとともに、研究への協力を依頼した。 4)以上の研究会や調査の概要を、すべてウェブサイト(http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/haneda/sub16.html)に掲載し、公開した。 5)本来2007年3月に予定されていた「広州・長崎比較国際会議」は、主催者である中国側の都合で延期になったが、同年12月に無事開催された。本研究プロジェクトの分担者、協力者のうちから8名が参加し、7名が報告を行うとともに、全体討議で活発に発言し、問題の所在を明らかにした。また、研究代表者の羽田は、会議の最後に総括を行った。 6)東京大学史料編纂所で、週1回を原則としてオランダ語関連文献の読書会を開催した。
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