Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長島 弘 長崎県立大学, 経済学部, 教授 (10145964)
深沢 克己 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60199156)
松井 洋子 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00181686)
水井 万里子 九州工業大学, 工学部, 准教授 (90336090)
村尾 進 天理大学, 国際文化学部, 准教授 (10239478)
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Research Abstract |
1)第二回長崎研究会を開催し,従来の長崎研究の成果を総合するとともに,新しい研究の視角やポイントをどのように定めるかについて,参加者全員で議論を行った(2007年7月)。 2)外国人研究者4名を招聘し,目本人研究者2名を加えて,「アジアの港町における異文化交流の諸相」と題するワークショップを開催した。報告者は,自らが研究対象とする港町について,本科研研究の掲げる6つの比較のポイントのいずれかに関わるテーマで報告を行った。討論では,同時期の港町における異文化交流を横に並べると,一国史の枠内で解釈されていた歴史事象多くを再考せねばならないことが確認された(2007年10月)。このワークショップの成果は,英文で出版される予定である。 3)本科研プログラムが中山大学(中国),レイデン大学(オランダ)などと共催する「広州,長崎比較会議」が,広州と襖門(中国)で開かれ,本科研の関係者7名が報告を行った。17〜18世紀の広州と長崎における異文化交流の実態を,オランダ東インド会社との関係に注目しながら検討し,比較してみようとしたものである。4日間で報告者は25名にのぼる大規模な会議で,政治,経済,社会,文化の各分野で,二つの港町における異文化交流が比較され,多くの興味深い論点が浮き彫りにされた(2007年12月)。この会議の報告の一部は,上記10月のワークショップの成果と合わせて出版される予定である。 4)東南アジア(インドネシアとタイ)の重要な港町(バタヴィア,バンテン,アユタヤ,バンコク)について,事前に情報交換の研究会(2008年2月)を開いた上で,現地調査を実施した。年齢,専門とする時代や地域が異なる多様な研究者が現場で議論するという過去2年の調査で確立した手法を用い,多くの新しい祖点やデータを入手できた(2008年3月)。以上の研究会や調査の概要はすべて本科研のウェブサイトで公開されている。
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